ノーベル賞スペシャル《速報・研究解説・日本人歴代受賞者》

 ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者であるスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言
ゆいごん
にもとづいて、物理学、化学、医学・生理学、文学、平和の5分野(後に経済学が追加され現在は6分野)で、人類に最大の貢献をもたらした人々に贈られる賞です。

 1901年に創設され、特に自然科学の3賞「物理学賞」、「化学賞」、「医学・生理学賞」は、世界で最も権威ある賞として、毎年どのような研究が受賞するか大きな注目を集めています。各賞3名までが受賞でき、受賞者には賞金、賞状、メダルが授与されます。

 このスペシャルサイトでは、2021年ノーベル賞自然科学3賞の受賞研究を速報解説します!

目次

2021年ノーベル賞

医学・生理学賞速報解説

 2021年のノーベル医学・生理学賞は、「温度や圧力を感じるしくみを解明」したカルフォルニア大学サンフランシスコ校のデヴィッド・ジュリアス博士とスクリップス研究所のアーデム・パタプティアン博士の二人に贈られることになりました。

【2021年ノーベル医学・生理学賞/速報解説】温度や圧力を感じるしくみを解明

物理学賞速報解説

 2021年のノーベル物理学賞は、「地球温暖化などの複雑な現象を理解する方法を示した」功績により、アメリカ・プリンストン大学の真鍋淑郎
しゅくろう
博士、ドイツ・マックスプランク気象学研究所のクラウス・ハッセルマン博士、イタリア・ローマ・サンピエンツァ大学のジョルジョ・パリージ博士の3氏に贈られることになりました。

【2021年ノーベル物理学賞/速報解説】地球温暖化などの複雑な現象を理解する方法を示した

化学賞速報解説

 2021年のノーベル化学賞は、「狙った化学物質を合成する、環境にやさしい触媒を開発」したドイツ・マックス・プランク石炭研究所のベンジャミン・リスト博士、アメリカ・プリンストン大学のデヴィッド・マクミラン博士に贈られることになりました。

【2021年ノーベル化学賞/速報解説】狙った化学物質を合成する、環境にやさしい触媒を開発

歴代日本人受賞者の研究をおさらいしよう

 これまでに自然科学3賞を受賞した日本人研究者を見ていきましょう。研究者名をクリックすると、受賞研究の要点がわかる解説記事を読むことができます。

1949年 湯川秀樹【物理学賞】

中間子理論が評価されて、日本で初めてノーベル賞を受賞

1965年 朝永振一郎
ともながしんいちろう
【物理学賞】

世界中の物理学者を悩ませた量子力学の大問題を「くりこみ」理論で解決

1973年 江崎玲於奈
えさきれおな
【物理学賞】

実験的に「トンネル効果」を起こすことに成功

1981年 福井謙一
けんいち
【化学賞】

原子の性質を電子で決まるとする「フロンティア軌道理論」を提唱

1987年 利根川 進【医学・生理学賞】

異物を排除する抗体が多様であるしくみを解明

2000年 白川英樹【化学賞】

実験の失敗が導いた電気を通すプラスチックの開発

2001年 野依良治
のよりりょうじ
【化学賞】

右手型と左手型の分子をつくり分ける不斉合成を実現

2002年 小柴昌俊
こしばまさとし
【物理学】

巨大な観測施設を建設して「ニュートリノ天文学」を開拓

2002年 田中耕一【化学賞】

分子を壊さずにタンパク質の質量を測定する技術を開発

2008年 南部
なんぶ
陽一郎【物理学賞】
2008年 小林 誠【物理学賞】
2008年 益川敏英
ますかわとしひで
【物理学賞】

宇宙が存在する理由を理論的に探った

2008年 下村 侑
しもむらおさむ
【化学賞】

クラゲの発光のしくみを解明して生命科学の研究に貢献

2010年 鈴木
あきら
【化学賞】
2010年 根岸英一
えいいち
【化学賞】

有機化合物を合成する「カップリング反応」を確立

2012年 山中伸弥
しんや
【医学・生理学賞】

成熟した細胞を初期化して「iPS細胞」をつくり出した

2014年 赤崎 勇
あかさきいさむ
【物理学賞】
2014年 天野 浩
あまのひろし
【物理学賞】
2014年 中村修二
しゅうじ
【物理学賞】

LED普及のカギを握る「青色発光ダイオード」の実現に貢献

2015年 大村
さとし
【医学・生理学賞】

寄生虫感染症の薬を開発して10億人以上を救った

2015年 梶田隆章
かじたたかあき
【物理学賞】

観測を通じて素粒子ニュートリノに質量があることを発見

2016年 大隅良典
おおすみよしのり
【医学・生理学賞】

細胞内のリサイクル「オートファジー」に関わる遺伝子を解明

2018年 本庶 佑
ほんじょたすく
【医学・生理学賞】

がん細胞が免疫の攻撃を回避するしくみを解明

2019年 吉野
あきら
【化学賞】

電極を改良してリチウムイオン電池の開発に貢献

よくわかる!最近のノーベル賞受賞研究

 2011年以降の自然科学3賞を受賞した研究を見てみましょう。タイトルをクリックすると研究の解説記事ページにアクセスできます(リンクがないものは現在ページ作成中です。しばしお待ちください)。

2020年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「肝炎・肝臓がんを引き起こすC型肝炎ウイルスを発見」

物理学賞「ブラックホールの存在を理論と観測で証明」

化学賞「簡単に遺伝子を操作できるゲノム編集技術を開発」

2019年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「低酸素環境を細胞が感知するしくみを解明」

■物理学賞「初期宇宙の研究理論形成と太陽系外惑星の発見」

■化学賞「小型・軽量なのに多くの電気を蓄えられるリチウムイオン電池の開発」

2018年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「免疫チェックポイント分子阻害因子の発見とがん治療への応用」

■物理学賞「光で物体を捕らえる!レーザー技術の飛躍に貢献」

■化学賞「生物の進化を参考にしたタンパク質を改良する技術」

2017年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「生物に起こる24時間周期の変化、概日リズムのしくみを解明」

■物理学賞「アインシュタインが予言した重力波の初観測に成功」

■化学賞「生体分子の構造を電子顕微鏡で調べる技術を確立」

2016年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「細胞内のリサイクル「オートファジー」に関わる遺伝子を解明」

■物理学賞「不思議な“トポロジー”で今後の物理学の発展に貢献」

■化学賞「機械の小型化を分子レベルにできる可能性を示唆」

2015年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「寄生虫感染症薬の開発により数億人の命を救った」

■物理学賞「ニュートリノ振動の発見で物理学の新理論を打ち立てた」

■化学賞「細胞内のDNAの修復機能を解明」

2014年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「自分はどこにいるのかを把握する脳内GPSを解明」

■物理学賞「LED普及のカギを握る「青色発光ダイオード」の実現に貢献」

■化学賞「細胞内の物質を観察できる超高解像度の蛍光顕微鏡を開発」

2013年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「糖尿病や神経疾患の治療に役立つ細胞内でタンパク質が運ばれるしくみを解明」

■物理学賞「宇宙誕生の謎を解き明かす大きな一歩!素粒子に重さをもたらす理論の発見」

■化学賞「最先端の研究に欠かせない化学反応をコンピューター上で再現する手法の開発」

2012年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「成熟した細胞の時計を巻き戻し、どんな細胞にもなれる万能性を取り戻すことができることを解明」

■物理学賞「超高速のコンピューターにつながる量子力学の世界の測定や操作を実現」

■化学賞「体内の細胞がどうやって連絡を取り合っているかわかったGタンパク質共役受容体の研究」

2011年のノーベル賞受賞研究

■医学・生理学賞「免疫のしくみ解明に貢献」

■物理学賞「宇宙の膨張が加速していることを発見」

■化学賞「結晶とも非結晶とも違う準結晶を発見」

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