アイスコアから読み解く氷の記憶(2026年6月号)

地球の一番南の「南極」で、気象・地質・生物など、さまざまな地球環境を調べている南極観測隊。「南極通信」では、隊員たちが現地から、南極での活動やくらし、研究の様子をコカ読者に届けてくれるよ!

今月号のレポートは……
第67次観測隊 重点研究観測担当 江刺和音

全長12 mのアイスコア掘削ドリル。

 南極大陸を覆う分厚い氷は、降り積もった雪が何十万年もの時間をかけて押し固められてできたものです。氷の中には、エアロゾルと呼ばれる小さなちりや、昔の空気が閉じ込められているため、氷を調べることで過去の地球環境を知ることができます。
 このような研究のために、円柱状にくり抜いて掘り出した氷を「アイスコア」と呼びます。私たちは昭和基地から約1000 km離れた「ドームふじ」という場所で、深さ2735 mの氷床の底まで掘り進め、100万年以上前までさかのぼるアイスコアの取得を目指しています。掘り出したアイスコアを現地の-30℃の部屋で分析し、氷の年代を推定します。さらに詳しく分析するため、アイスコアは冷凍コンテナに入れて日本に持ち帰ります。南極の氷に刻まれた記録を読み解くことは、地球環境の未来を考えることにもつながっています。

アイスコアの現地解析の様子。
掘削ドリルに入ったアイスコア。
アイスコアを持つ筆者。寒い環境で長時間のアイスコア掘削・解析作業は大変でした!

掲載協力/国立極地研究所

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子供の科学 2026年 6月号

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