昆虫の睡眠について教えてください

見た目ではわからないが、睡眠の証拠が見つかっている

人間は眠るときにまぶたを閉じるから、すぐにわかるけど、まぶたのない昆虫の場合、眠っているのか休んでいるだけなのか、見た目からわからないね。
でも、いろいろな証拠から昆虫も“眠る”ことがわかってきた。例えば、熟した果物などにやってくるキイロショウジョウバエという小さなハエは、特定の時刻(真昼と夜)にじっと動かなくなることがある。このとき、ハエは眠っていると考えられる。揺すったりして刺激してもただ休んでいるときよりも動きが鈍く(寝ぼけている?)、また、刺激を与え続けると最後には刺激を与えている最中でも動かなくなったり(眠くて仕方がない?)、いつもと違う時間に動かなくなったりするんだ(寝不足?)。さらに、人間はカフェインを含むコーヒーなどを飲むと眠れなくなるけど、ハエもカフェイン入りの砂糖水を飲むと眠りが浅くなるんだ。
このように、ハエの睡眠は人間の睡眠といろいろな点でよく似ているんだけど、眠るときの姿勢はまったく違う。人間みたいに横になるのではなく、6本の足でしっかり体を支えて何かにつかまったまま、動かなくなるだけなんだ。
(農業生物資源研究所 神村 学)

写真1
キイロショウジョウバエ 体長2~3mm。
たくさんのことが調べられているハエで、人間の病気に関する研究にも使われている。

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