紙ペンシルロケット《オモシロ工作自由研究》-自由研究スペシャル

 工作がちょっと苦手なキミでも、道具の使い方やつくり方のコツを覚えれば、誰でも簡単&キレイにいろいろな作品がつくれちゃう!この記事では、つくりながら工作のテクニックが身につくようになっているゾ。

 使うものは身近なものだけ! “ワクワクさん”でおなじみの久保田雅人さんと一緒に楽しい工作にチャレンジしよう。さらに、つくった工作のしくみや自由研究のポイントを物理学者の山崎詩郎
しろう
先生
が解説しているよ。

 ここでは、空気の力で飛び出すロケットをつくろう!

びっくりするぐらいよく飛ぶよ~!

8/1(日)ワクワクさんでおなじみくぼた先生の親子でオモシロ工作ワークショップ参加者募集中!

用意するもの

●牛乳やジュースの紙パック(1L)
●曲がるストロー(2本) 
●紙コップ(1個)
●鉛筆
●画びょう
●折り紙
●色画用紙
●太いストロー
●ハサミ
●セロハンテープ

1 空気ポンプをつくろう

①パックの上の方を両側から指ではさんで持ち、力を入れてつぶす。
②出っ張ったところを親指と人差し指でつまみ、上から押しながらギュッとつぶす。

【久保田さんの工作の極意】空気ポンプをつくるときのコツ

★手順①のように紙パックを横方向につぶすときは、紙パックの角を持って押し込もう。4つの角に指を添えてしっかりつぶそう。

★手順②のように紙パックを縦方向につぶすときは紙パックの上の口の部分を逆の手でしっかり支えるのがコツだよ。

③90°向きを変えて、①~②と同じようにつまんで、つぶして折り込む。

POINT
次にストローを差し込む穴をあけるから、下までつぶしすぎないで、必ず平らなスペースを残しておこう。

2 ポンプと発射台をつくろう

①空気を送り出すストローを差し込む穴をあけるよ。まずは、下から2cmくらいのところに画びょうを刺して穴をあける。
②鉛筆の先を当ててぐりぐり回し、穴を少しずつ大きくしていく。

POINT
途中でストローを当てて穴の大きさを確認しながら、ストローがぴったりはまるサイズに調整するのがコツ!

【久保田さんの工作の極意】穴をあけるときのコツ

★大きさが決まっている穴をあけるときは、小さい穴をあけてから、その穴を少しずつ大きくしていって、ちょうどよい穴のサイズにしていくのがポイント。ここでは、空気が漏れないようにストローにぴったりのサイズの穴にする必要がある。その場合、まずは画びょうで小さい穴をあけるのがポイントだ。

★他のものでも穴をあけるコツは同じ。画びょうなどで小さな穴をあけておいて、その穴に鉛筆などのかたくてとがったものを使って穴を広げていくのだ。

③ストローを曲げたときの長い方と短い方をつないでセロハンテープでとめる。
④紙コップの面の真ん中あたりに画びょうで穴をあけ、鉛筆を刺してストローと同じ太さまで穴を広げる。
⑤底の真ん中あたりにも、同じようにして穴をあける。
⑥曲げたストローの短い方を紙パックに刺し込む。長い方は紙コップの横の穴から通し、ストローの端を引っ張って上の穴から出す。
蛇腹の部分を紙コップの中に入れると発射角度が変えられるよ。

3 ロケットをつくろう

①折り紙の端に太いストローを合わせ、ストローを芯にしてクルクル巻きつける。
②少しだけ紙をゆるめてストローを抜き、筒の真ん中をテープでとめる。
③片方の先をつぶして折り込み、テープでとめる。
④色画用紙を半分に折って羽の形に切り、広げてテープで筒に貼る。
ロケット完成!

ロケットを飛ばそう!

ロケットを発射台のストローに差したら、発射準備完了!
ロケットは軽~く差す程度。奥まで押し込まないでね!
ポンプに空気をたっぷり入れて、上側を手で閉じて勢いよく押す!
3、2、1、発射!! びゅ~ん!

注意
人に向けてロケットを飛ばすのは危ないから、絶対にやめようね!

ロケットをもっと遠くに飛ばすにはどうしたらいいのかな? ロケットの長さ、太さ、羽の形や大きさ、羽をつける位置などを変えて、いろいろなバージョンをつくって試してみよう。誰のロケットがいちばんよく飛ぶかみんなで競争したり、ダーツみたいに的に当てっこして遊んだりしてもおもしろいよ!

以下で、いろいろなロケットを飛ばしている動画が見られるよ!

パフォーマー

久保田雅人 著者の記事一覧

NHK Eテレ『つくってあそぼ』のワクワクさんでおなじみ。YouTubeでも楽しい工作をたくさん紹介しているよ。

アドバイザー

山崎詩郎 著者の記事一覧

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻にて博士(理学)を取得後、量子物性の研究で日本物理学会若手奨励賞を受賞、東京工業大学理学院物理学系助教に至る。全日本製造業コマ大戦優勝を機に、科学と遊びを融合した「コマ博士」として超異分野学会特別賞を受賞。著作の講談社ブルーバックス『独楽の科学』は、科学館夏休み特別展示展、NHK等でのTV特番、『メタルコマキット』(幻冬舎)等の形になる。SF映画『インターステラー』の解説会を100回実施。SF映画『TENET テネット』の字幕科学監修や公式映画パンフの執筆、『クリストファー・ノーランの映画術』(玄光社)の監修を務める。

工作考案/造形作家・ヒダオサム
取材・文/戸村悦子

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「紙ペンシルロケット」の謎

空気ポンプを速く押すとロケットは勢いよく飛び出すのに、 ゆっくり押すと飛ばないのはなぜ?

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