大陸はどうやってできて、どう動いているの?

マグマが固まって大陸ができます。大陸はマントルの流れに乗って動いています。

地球の表面は、プレートと呼ばれる十数枚の薄くて硬い岩石の板に分かれています。プレートの下には、キャラメルのように軟らかい岩石からなるマントルがあります。マントルは地球内部にあって高温のため、湧き上がったり、沈み込んだりしながら年に数cmの速度で動いています。このマントルの流れに乗って、プレートはお互いに押したり引いたり、すれ違ったりします。
海底をつくる海洋プレートは、玄武岩という重い岩石からできています。大陸をつくる大陸プレートは、安山岩や花崗岩という軽い岩石からできています。両者が押し合うと、海洋プレートは大陸プレートの下に沈んでゆきます。このような場所では大きな地震や活発な火山噴火が起こります。これは海水を含んだ海洋プレートが地下深くに押し込まれ、高温になって海水が染み出すためです。水は岩石の割れ目を濡らし、すべりやすくして地震を起こします。さらに、マントルをつくる岩石を溶かして、多量のマグマを発生させます(図1)。
マグマは周りの岩石より軽いため、地表まで上昇して噴火したり、途中で固まって、大陸の材料となる安山岩や花崗岩をつくったりします。一度できた大陸の岩石は軽いため、沈みにくくなります。この大陸の端切れは長い時間をかけて集合し、最終的に大きな大陸プレートとして成長すると考えられます。日本列島は、大陸プレートの下に、海洋プレートが沈み込んでいる場所にあります(図2)。日本列島に地震や火山が多いのは、このような変動が常に起こっているためです。
(海洋研究開発機構 木村純一)

図1 海洋プレートが沈み込むと、高温の海水が岩石を溶かしマグマが発生する。
地表に出たマグマは固まり、長い時間をかけて大陸となる。

図2 日本の活火山とプレートの関係。
矢印の方向に、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいる。

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