鉛筆の濃さはどうやって調整しているの?

黒鉛と粘土を混ぜ合わせる割合で決まる

鉛筆の芯は、黒鉛と粘土を混ぜ合わせ、焼き固めることでつくられます。このときの黒鉛と粘土を混ぜる量の割合によって、濃さを調整しています。一般的にHBの芯は、黒鉛が約7割、粘土が約3割です。黒鉛が多くなるほどB、2B、3B…と濃く、柔らかくなり、粘土が多くなるほどH、2H、3H…と薄く、硬くなります。
鉛筆の硬度は、世界で一番硬度の種類が多い「ハイユニ」という鉛筆で10Bから10Hまであります。事務用に使われる鉛筆はHBが中心で、小学生が学校で使う鉛筆は、Bや2Bといった濃く柔らかめの硬度が中心です。硬筆書写(鉛筆を使った習字)では、4B、6Bの鉛筆が使われます。絵画用では、柔らかいものから硬いものまで使い分け、さまざまなタッチで表現しています。また、10Hのようにとても硬い芯は、大工さんがレンガに印をつけるために使われることもあります。
ちなみにシャープペンシルの芯は、黒鉛と樹脂(プラスチック)を混ぜ合わせ、鉛筆よりもさらに高温で焼き固めているので、丈夫で折れにくい芯になっています。
(三菱鉛筆株式会社)

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