micro:bitでオリジナルコントローラーをつくろう!①

 micro:bit(マイクロビット)は手のひらサイズの小さなコンピューター。いろいろな機能
(きのう)

(そな)
わっていて、自分でプログラミングをすることができるよ。ブログラミングは「MakeCode(メイクコード) for micro:bit」を使えば、初心者
(しょしんしゃ)
でもかんたんにできるんだ。

 「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう」で、micro:bitと初心者向けプログラミング言語の定番
ていばん
のScratch(スクラッチ)が、無線通信機能
むせんつうしんきのう
を使って連携
れんけい
ができることを紹介したね(micro:bitとスクラッチの連携は「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう①」参考
さんこう
にしてね)。今回は、スクラッチのプログラムではなく、micro:bitを工作して、スクラッチのプログラムを操作
そうさ
するオリジナルのコントローラーをつくってみよう!

1 連携するスクラッチのプログラム

 まず、連携するスクラッチのプログラムを決めよう。今回は、ネコマ製作所
せいさくしょ
の「ネコリンピック」から「スケートボード3」を取り上げる。これはスケートボードのシミュレーターなんだ。

ネコリンピックの「スケートボード3」
https://scratch.mit.edu/projects/286742115/

 コントローラーは、実際
じっさい

ってスケートボードの気分が味わえるものをつくる。しくみとしては、木の板の
うら
円筒状
えんとうじょう
のものを取り付けて、シーソーのように
かたむ
けられるものにするよ。

ネコマ製作所「ネコリンピック」

ネコリンピックWebサイト
http://make-lab.sakura.ne.jp/nekolympic

 「ネコリンピック」では、スクラッチとmicro:bitを組み合わせて、いろいろなスポーツ的なゲームができるプログラムが公開されている。自由に遊ぶことができるよ。

2 スケートボードのコントローラーをつくる

 それでは、「スケートボード3」で使うコントローラーをつくろう。

【用意するもの】
●木の板(100円ショップのまな板など。自分が乗れるくらいのサイズがいい)
●ペットボトルなど円筒状のもの
●micro:bit探検ウォッチ
●テープ(養生
ようじょう
テープやガムテープなど)

 木の
おもて
がわ
(足を乗せる方)に、探検ウォッチを
り付けるよ。
まないように、板の真ん中あたりに貼り付けよう。

 木の裏側にはペットボトルを貼り付ける。バランスがとりやすい位置に貼り付けよう。
すな
を入れるとペットボトルはつぶれにくくなるけど、空っぽの状態
じょうたい
で、ペットボトルがつぶれたほうが安定
あんてい
するので乗りやすくなるよ。

スケートボード用のコントローラー

 これで完成だ。乗り心地
ごこち
をためしながら、ちょうどよいものをつくってみてね。

3 「スケートボード3」のプログラムを見てみよう

 スクラッチで「スケートボード3」のプログラムを見てみよう。下はその一部。micro:bitで計測
けいそく
した傾きの角度が7より大きいとき、その傾きの方向に動かしていることがわかる。

スケートボード3のプログラム

micro:bitのもっとすごい機能拡張ブロック

 公式の「micro:bit」拡張機能
かくちょうきのう
ブロックでは物足
ものた
りなくなってきたら、「Yengawa Lab」提供
ていきょう
している「micro:bit more」という独自
どくじ
の拡張機能も試してみよう。micro:bitに標準
ひょうじゅん
搭載
とうさい
されているセンサーの機能などが、ほとんど全部使えるようになるよ。

「micro:bit more」(「Yengawa Lab」サイト)
https://lab.yengawa.com/project/scratch-microbit-more/

 今回のオリジナルコントローラーは、それぞれの部品を貼り付ける工作だったけど、うまくバランスがとれるものになったかな? 「ネコリンピック」はほかの競技
きょうぎ
もあるので、それに合わせてコントローラーをつくるのもおもしろそうだ。

 次回もオリジナルコントローラーをつくるけど、コントローラーに付けるパーツも自作してみよう。お楽しみに!

(文/倉本大資 写真/青柳敏史)

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