サクラが咲くときは、それまでの温度が関係してくるといいますが、それはなぜですか?

サクラはその場所の気温が一定の積算値に達すると開花します

今年はサクラの開花がかなり早く、東京都心の開花は3月17日でした。サクラが咲くころになると「開花日は何日ごろ」という予測を耳にします。今年もかなり前から、3月20日ごろというような開花日が予測されていました。では、どのようにして、予測するのでしょうか? 実はサクラは、かなり複雑な過程を経て開花に至ります。バラ科のサクラは、花の元となる花芽を前年の夏につくりますが、花芽は秋になると寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、一定の低温と気温の上昇など条件が整うと、花芽は休眠から目覚めて、再度成長して徐々に蕾が膨らみ、春に開花します。この再成長から開花に至るまでの過程は、気温の高低に大きく影響され、蕾の成長速度に気温が直接関係するので、その気温をもとに予測するのです。予測の一例を示すと、2月1日以降の積算日最高気温(その日の最高気温を毎日加算していった値)が600℃を超えたころに咲くと予想しています(ソメイヨシノの場合)。
(千葉大学園芸学部 丸尾 達)

 今年の条件では、3/20に積算日最高気温が600℃を超えましたが、
実際には3/17に開花しています(3日のずれ)。

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