CDにどうやって音を録音しているの?

目に見えない小さなくぼみをつけて記録している

まずは音をデジタル信号に変えます。このデジタル信号を、非常に小さな「ピット」と呼ばれるくぼみにして、中心から外側に渦巻きのように何十億個も並べることによって、CDの盤面に音を記録しています。このくぼみの大きさは千分の1mmくらいしかありませんので、目で見ることはできません。(写真1)
CDをつくるにはまず、このくぼみをCDの盤面に刻むための凹凸のある金属板をつくります。この金属板の入った金型の中に、CDの原料となるプラスチックを熱い液体状にして押し込み、急激に冷ますことによって表面にピットのくぼみが刻まれたCDの形にします。(写真2)
そのあとレーザー光線で読み取りができるように、金属の反射膜をつけます。さらにその反射膜を保護するため、反射膜の上に液体を塗り、紫外線を当てて固めると、音の録音されたCDが完成します。
CDの音を再生するには、このピットに、CDプレイヤーから出るレーザー光線をあて、反射をさせることによって、ピットの凹凸をデジタル信号として読み取ります。デジタル信号が再び音に変換され、音が聞こえるようになるのです。
(株式会社ソニーDADCジャパン)

写真1 「ピット」というくぼみが刻まれたCDの拡大図。

写真2 金型からCDの形となって取りだされるところ。

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