自分の好きなことを究めていけるオンラインスクール「NEST LAB.」。NEST LAB.で自分の研究やものづくりの究め方を学び、大きな成果につなげた先輩がいます。ここでは小中学生トコトンチャレンジ2024の受賞者でもある福田悠太さんの体験ストーリーを紹介します。
「周期表にある本物の物質を、この手で集めたい!」小学生時代から、そんなワクワクする野望を胸に、身近なものから元素を集めることに取り組んできた福田悠太さん。中学2年生になり、最難関ミッションである「ヨウ素の単体抽出」に成功しました。
法的な壁や実験装置に関する課題なども自分でクリアしていく、福田さんの驚きの探究ストーリーに迫ります!
ミッション1 目指せコンプリート! 元素を集める冒険の始まり
福田さんが化学に目覚めたのは、漫画作品『Dr.STONE』、GENKI LABOの市岡元気先生、薬理凶室のガチ実験シリーズの実験動画がきっかけでした。そして、元素を集める活動を開始。「市販のものはコレクションに含めない。自然から採るか、自分で合成・抽出する」という自分だけのルールで続け、なんと、小学6年生までに21種もの元素をコレクションしました!
しかし、どうしても手に入らなかったのが「ヨウ素」です。「昆布から取り出せることはわかったけど、すぐに昇華して消えてしまう…」 まるで消える魔術師のようなヨウ素をビンに閉じ込めることが、悠太さんの次なる目標になりました。
ミッション2 最強のライセンス! 11歳で国家試験を突破
本格的な実験をするには、あつかいを間違えると危ない薬品も必要になります。「危ないからダメ」といわれて止めてしまうのではなく、「自分で正しく扱えるよ!」と証明するために、福田さんはなんと小学5年生(11歳)で「毒物劇物取扱責任者」の国家試験に合格、資格を取得しました。
「知識という武器があれば、周りの大人は、やれる方法を一緒に考えてくれる味方になる」と福田さん。この資格のおかげで、薬局の薬剤師さんも強力な協力者になってくれたそうです。

ミッション3 法律や実験装置の課題をクリアし、自宅をラボ化
小学6年生で「小学生トコトンチャレンジ」(主催:子供の科学・株式会社リバネス)に採択され、NEST LAB.の受講を開始。中学1年生でNEST LAB.ドクターコースに進んだ福田さんは、念願のヨウ素をゲットするために、法律や行政上の安全性に関する情報を確認し、さらに実験装置のDIYにも成功します。
① 実験に使う薬品が「消防法(第4類第1石油類)」と「労働安全衛生法」の有機溶剤中毒予防規則(以下、有機則)」が関係することを確認。
② 有機溶剤のルール(有機則)について、地元・愛知県の労働基準監督署に電話し、「個人使用は該当しない」という事実を確認。
③ 化学実験を安全に行うための装置「ドラフトチャンバー」を、3Dプリンター、木材、塩化ビニール、アルミダクト、換気扇などを使って自作!
“ないものはつくる、わからないことはプロに聞く”という最強の自走スタイルです!

ミッション4 念願のヨウ素をゲットできた! しかし…
そして、難易度の高い「ヨウ素の単体抽出」に挑みました。もともとはヨウ素と水を分離させるために蒸留をし、サンプルする予定でした。しかし、蒸留する方法はうまくいきませんでした。そのため、ヨウ素を有機溶媒に溶かし、その有機溶媒をヨウ素と分離させサンプルするという方法に変更しました。
まず、昆布を灰にし、薬品を混ぜ、自作ドラフトチャンバーの中で実験開始。分液ロートの中で、ヨウ素が「n-ヘキサン」の層に移り、鮮やかな紫色になりました! まるで魔法のようです。「n-ヘキサン」を気化させるとそこには念願の黒く輝く…いや、まるで消しゴムのカスのようなヨウ素の結晶が! すばやくビンに閉じ込め、半年以上、常温での保存に成功しました。
福田さんは、この実験を2025年12月に開催された「サイエンスキャッスル」という科学イベントでポスター発表を行い、多くの同年代の仲間と、良いディスカッションへ繋げることができました。
「やりたいと思ったら、まずは行動してみること。小さな一歩を自分で見つけるのが大切」と話す福田さん。彼の「元素集め」は、これからも続いていきます!



※福田さんのポスター発表はコチラから見られます。
※トコトンチャレンジ2024での成果発表会動画を下記から見られます。
【取材協力:福田悠太さん(愛知県西尾市立吉良中学校 2年生/NEST LAB.ドクターコース 2025年度卒業生)】
■オンラインスクールの詳細・お問い合わせ NEST LAB.(株式会社スペースノーム研究所)
https://school.lne.st/