『子供の科学』創刊100周年メッセージ★酒井友里さん「実験の様子を追体験するような気持ちで楽しんだ 」

1924(大正13)年の創刊から100年間、科学への好奇心あふれる子供たちを応援し続けてきた雑誌『子供の科学』。誌面に載っている最先端の科学の話や、驚きの実験、おもしろい仕掛けの工作などにワクワクして育った読者から、ノーベル賞受賞者をはじめとした大発見をする研究者、画期的な発明をする開発者たちが生まれました。 そんな『子供の科学』を読んで育った読者からメッセージをいただいています。

酒井友里(さかい・ゆり)
株式会社講談社 児童図書編集。大学時代は生物学を専攻。編集を担当した書籍に『おうちでできるオモシロ実験!』(市岡元気著)など。

──『子供の科学』はいつごろ読まれていましたか? また、出会いの経緯を教えてください。

 小学5年生から高校3年生くらい(2006年~2013年ころ)の時期です。親が定期購読しており、家に置いてあったものを読んでいました。大人になってからも興味のある特集のときなど、たまに読んでいます。

──『子供の科学』のどんな特集に興味があったか、思い出に残っている記事などがあれば教えてください。

 難しい最新の科学ニュースがわかりやすく書かれていたので、科学・技術の最先端ニュースが紹介されている「コカトピ!」はかならず読んでいました。

 また、家であるもので実験できる特集も好きで、写真がふんだんに使われているページを実験の様子を追体験するような気持ちで楽しんでいました。

 印象に残っているのは「KoKa流超カガク的勉強法」という科学的に効率のよい勉強法を紹介する連載です。高校生のとき、勉強に苦しんでいたため、紹介されていた勉強法を実際に試してみたりしていました。

「KoKa流超カガク的勉強法」は2011年4月号から始まった人気連載(現在は終了)。

──子供時代に育んだ科学への興味は現在のお仕事や活動、考え方等につながっていますか? どんなつながりや影響があるか教えてください。

 大学の専攻は生物学(分子生物学)で、研究浸けの生活でした。

 今の仕事は一見、科学からは離れた分野にも思えますが、知的好奇心が強い点と、幼少期に「どのようなしくみでこうなるのか」「なぜなのか?」と考える癖がついたことは、どんな場面でも役立っています。 『子供の科学』でも活躍されている市岡元気先生と一緒に、おうちでできる科学実験の本をつくったりもしました。

──『子供の科学』100周年に寄せてコメントをお願いします。

 100周年おめでとうございます! 幼少期からお世話になっていた雑誌が、100年も続いている歴史の深い媒体だったことに驚きました。私は『子供の科学』で、普段の生活では触れないような新しいことをたくさん知ったので、できる限り長く多くの子供たちに届いてほしいなと思います。これからも応援しています!

──今の『子供の科学』の読者たちにメッセージをお願いします。

 「好き」なことや「楽しい」という気持ちに勝てるものはないので、好きなことや楽しいと思うことをたくさんしてください!

『子供の科学』100周年サイト
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