夢はロボットエンジニア!いろいろな道具や素材を使ってものづくりできるのが楽しい【NEST LAB.体験ストーリー】

根木絢未(ねぎ・あやみ)さん(中学1年生)
ロボットAIテクノロジー専攻アドバンスコース

根木さんは小学生のころから、とにかくものづくりが大好き! 4年生のときに、コロナ禍の中で思いついた、一緒に手を洗ってくれるロボットを実際に製作。「Shall we wash?」から「シャル君」と名づけました。さらに、「これは商品化できるかもしれない」とさまざまな会社に売り込みに行くバイタリティの持ち主です。このアイデアはコンテストで大賞を獲得し、大学や企業の協力のもと、約2年半かけて改良を重ねながら、今の形までつくり上げます。このプロセスの中で、手伝ってくれた大学の先生からの紹介をきっかけに出会ったのが、「NEST LAB.」でした。

試作を繰り返してきた手洗いロボット「シャル君」たち。

──NEST LAB.で学ぼうと思ったきっかけは?

 私の将来の夢は、ロボットエンジニアになることです。プログラミング教室にも通っていたのですが、そこではレゴの教材でロボットをつくって、プログラミングで動かすことがメインでした。ロボットエンジニアを目指すために、電子基板やいろいろな素材を使って、もっと高度なものづくりにチャレンジしたいと思っていたので、NEST LAB.の教室のお話を聞いたとき、ここならやりたいことができそうだと思い、6年生のときにロボットAIテクノロジー専攻で学び始めました。

──実際に学び始めてみて、どうでしたか?

 最初にNEST LAB.から道具セットが送られてきたんですが、ハンダごてとかテスターとか、知らない道具を使って工作するのが本当に楽しくて、やっていくうちに上手く使えるようになるのがうれしかったです。

 でも、モーターを使った電子工作をしていたら、まったく動かなくて、どうしたらいいんだろう? と困りました。プログラミング教室では、タイプミスでコードが間違ってしまうことはあったのですが、つくったものが全然動かないということはなかったんです。

NEST LAB.から送られてきた道具に加えて、根木さんのオリジナル工作に必要な道具が足されていって、超充実した道具箱に!

──どうやって解決したのですか?

 先生が1つずつ切り分けて、順番に原因を検証するやり方を教えてくれました。電子回路はしくみを理解して、ちゃんと1つ1つチェックしていくと、原因が突き止められることを知りました。そのときは、回路をショートさせちゃって、モーターが壊れてしまっていることがわかって、新しいモーターに取り替えたらばっちり動いたんです!

──それは、本格的なものづくりのおもしろさを体験できましたね! これまでにどんなものをつくりましたか?

 毎月テーマがあって、1回目で基本的な部分をつくり上げて、2回目の授業でオリジナルの工作にアレンジしていきます。例えばこれはイライラ棒ゲームの工作なんですが、金属の迷路部分と、それに棒が接触するとブザーが鳴ってゲームオーバーという配線を1回目でつくったら、2回目は天井をつくったりしてゲームをもっと難しくするアイデアを考えて、家にあったLaQを組み合わせて完成させました。家にあるものをいろいろ使って、自由に工夫できるのは、家で工作ができるオンライン教室だからかなと思います。

NEST LAB.でつくってきた工作の一部。中央にあるのがイライラ棒ゲーム。毎月違う素材やしくみがテーマになっているので、ものづくりに必要な基礎を身につけていくことができる。

──6年生だった昨年にアドバンスコースを受講して、今年中学1年生になり、もう1回同じアドバンスコースを受けようと思ったのはなぜですか?

 アドバンスコースの次のステップはマスターコースで、ここではAIについて詳しく学びながら、さらにものづくりのアイデアをふくらませていくと聞きました。さらにその先に、研究開発のテーマを自分で決めて取り組んでいくドクターコースがあります。マスターコースに進んでいくのもよかったんですが、アドバンスコースの工作が楽しかったので、2年目はもっと工夫してできると思ったのと、最後に製作するローバーで動くロボットを、壁にあたったら感知して向きを変える「お掃除ロボット」に進化させたいと思ったんです。6年生ではそこまでいかなかったんで、もう1年アドバンスコースをやって、ものづくりの基本をしっかり身につけながら、お掃除ロボットを完成させるようにがんばりたいです。

──もう1年同じコースを受講してもおもしろい教室ってすごいですね。

 中学2年生になったら、マスターコースでAIを学んで、ロボットエンジニアに必要な最先端の知識も身につけていきたいです。発表会でマスターコースの子が、自分の好きなブドウだけを選別する画像認識のしくみをつくっているのを見て、おもしろいなぁって思いました。AIがわかると、ロボット開発のアイデアもふくらむと思っています。

【お母さんより】
 親としては、NEST LAB.で夢中になって、家で楽しそうに取り組んでいる姿を見るのが何よりうれしいですね。絢未は本当にものづくりが好きなんだなということを改めて認識できました。「好き」の中でも、ものづくりのどういうプロセスが好き、というより自分の中の深い興味を理解ができる内容なのが素晴らしいです。失敗と試行錯誤の連続なのですが、それが自分の好きなことを究めていく経験につながっているのだと思います。

ロボット以外にも、いろいろなものをつくっている根木さん。最近ハマっているのは羊毛フェルト。

部屋が「好き」を究める研究室になる! 小中学生の才能発掘研究所「NEST LAB.」の体験教室へ行こう

NEST LAB.は、自分の好きなことを究めていけるオンラインの研究スクール。ロボットAIテクノロジー専攻、サステナブルサイエンス専攻、ビジネスアントレプレナー専攻の3つのコースがあります。

身近な課題を解決するテクノロジーを発明しよう

言葉、船、紙、カメラ、自動車、人工衛星、インターネット、ロケット、AI…。はるか昔の旧石器時代から、人類は様々な発明をしてきました。その進歩は止まることを知らず、次々と新たな発明が生まれています。そして、近年急速に発展するAIやロボット技術は身近になり、誰もがそれらを活用して、新たな発明ができる時代になっています。本コースでは、各技術を基礎から学び、それらの知識を組み合わせて新しいテクノロジーを発明し、身の回りの課題を解決していきます。

こんな人におすすめ!
●ガンダムみたいなロボットをつくりたい!
●AIを使っておじいちゃんの農業を助けたい!
●癒しのペットロボットをつくってみたい!
●新しい楽器を開発したい!
●自分の部屋をハイテク電脳部屋にしたい!

まずは体験教室へ!
「浮かんで進む!ホバークラフトを開発しよう!」
1/21(日)、2/4(日)、2/18(日)

身近に隠されたサイエンスを発見しよう

環境問題、食糧問題、エネルギー問題、海ゴミ問題…。数多くの社会問題が取り上げられる中、ヒトがこれからも地球で暮らしていくためには、持続可能性を問うことが重要になります。人間だけでなく、自然や生きものなど生態系全体に視野を広げて、問うことが大切です。つまり、身の回りを観察し、自ら疑問を持つということです。本コースでは子どもたちの純粋な好奇心を起点に、問うことを繰り返し、身近に隠されたサイエンスを発見しながら、サステナブルな社会を考えます。

こんな人におすすめ!
●新しい花を自分でつくり出したい!
●昆虫が大好きで研究したい!
●環境問題を解決する研究がしたい!
● 生き物で発電する技術を開発してみたい!
● 科学教室の経験を活かして、自分で研究したい!

まずは体験教室へ!
「自分のDNAを取り出し、生き物のふしぎを研究しよう!
1/14(日)、1/28(日)、2/11(日)

課題を発見し、自分の意思で新境地に飛び込もう

SDGsに代表されるように、地球上の様々な課題の解決に向けて取り組むことが当たり前な社会となった今、小中学生の時からアントレプレナーシップ(自らの意思で新境地に飛び込み、未知の事柄に挑戦し続けるマインドや行動力)を養っていくことが重要となってきました。しかし、教科書やweb等の情報のみでは、課題を自分ごととして捉えづらいことが多くあります。そこで本専攻では、課題を自分ごと化し、課題解決に取り組んでいる若いアントレプレナーたちとの議論や実験を通じて、子どもたち自身の新たな挑戦を応援します。

こんな人におすすめ!
●新しい発明をして、世の中の役に立ちたい!
● 地球のいろいろな課題について問題意識が高い!
● 好きなことがどう仕事になるかを知りたい!
●先輩アントレプレナーたちに出会いたい!
●会社をつくってビジネスに挑戦したい!

まずは体験教室へ!
「衛星とAIの力で途上国の農業問題に情熱を注ぎ、世界を変える!
1/21(日)、2/4(日)、2/18(日)

取材協力

NEST LAB. 記事一覧

「NEST LAB.(ネストラボ)」は、「好きを究めて知を生み出す」をテーマとした、小中学生の才能発掘研究所です。サステナブルサイエンス・ロボットAIテクノロジー・ビジネスアントレプレナーの3つの専攻があり、オンライン教室を毎月2回開催しています。オンラインでありながら実体験を通じて、自分の「好き」を磨くことができるオリジナル教材を用いて、修士・博士号を持った講師たちと学んでいきます。詳しくはホームページをご覧ください。 NEST LAB.公式ホームページ

最新号好評発売中!

子供の科学 2024年 11月号

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