『子供の科学』創刊100周年メッセージ★ミリモルホールディングス株式会社代表取締役・河野貴伸さん

1924(大正13)年の創刊から100年間、科学への好奇心あふれる子供たちを応援し続けてきた雑誌『子供の科学』。誌面に載っている最先端の科学の話や、驚きの実験、おもしろい仕掛けの工作などにワクワクして育った読者から、ノーベル賞受賞者をはじめとした大発見をする研究者、画期的な発明をする開発者たちが生まれました。 そんな『子供の科学』を読んで育った読者からメッセージをいただいています。

河野貴伸(こうの・たかのぶ)
MMOL Holdings 株式会社/代表取締役/CAIO
Shopify 日本初代エバンジェリスト
1982年生まれ。東京の下町生まれ、下町育ち。からくり人形師を祖に持つ河野家の十五代目。2000年からフリーランスのCGクリエイター、作曲家、デザイナーとして活動。2013年、ブランディングエージェンジー、株式会社フラクタ創業、代表取締役就任。2020年、上場企業にバイアウト。2024年1月、フラクタの代表を辞任し2024年2月、AIのマネジメント、トレーニングおよびAIを活用した事業支援を行うMMOL Holdings 株式会社設立、代表取締役就任。「その決断、技術、表現は人を幸せにするのか?」をスローガンに、MMOLを推進する。

──『子供の科学』を読み始めたきっかけは?

 父親が生物学の研究者で、6歳のころからすすめられて読んでいました。電子工作が好きで、記事を見ながらよくつくりましたね。工作のページだけでなく、パーツのお店やメーカーの広告を見るのも好きでした。

1993年9月号「光る押しボタン・1石・呼びりん」

──河野さんは生成AIの開発や企業のブランディングをするコンサルティング、アーティストとしての活動まで幅広く活躍されていますが、『子供の科学』のどんな点が今に生きていますか?

 音楽活動もしているんですが、故障したアンプを直すのに電子工作が役立ちましたね(笑)。

 私は、いろいろなアイデアを組み合わせながら提案して、新しい価値を生み出していくのが主な仕事です。いろいろなものを掛け合わせるのが得意なんです。

 その原点を振り返ってみると、いろいろなものがいっぱい詰まって掲載されている『子供の科学』にあると感じます。宇宙、生き物、工作、テクノロジー…といろいろな科学のテーマを読みながら、それらがつながっている、紐づいているというのを感じていました。

──今回、河野さんが代表を務めるMMOLさんには、子供の科学100周年パートナー企業として、子供たちに生成AIの体験をご提供いただきます。

 小中学生トコトンチャレンジ2024のMMOL賞の審査にも関わらせていただき、みなさんの研究内容にとてもワクワクしました!

 MMOLでは、素晴らしい技術やアイデアを持つ中小企業が、商品開発やマーケティングの手助けに、気軽に使える生成AIの開発を行っています。私は以前から日本のものづくりに興味があって、地方の伝統工芸を扱う企業ともコミュニケーションをとっていますが、そういう素晴らしいものを広げていくための商品開発やマーケティングなどに課題があります。課題解決のために、専門のコンサルティングを雇うのは大きな費用がかかるんです。こうした課題を生成AIで解決したいという思いで取り組んでいます。

 今回、子供たちのやりたい研究に生成AIを使ってもらって、どのように課題が解決できるかを体験してもらいたいと考えています。とても楽しみにしています!

──MMOLの生成AI体験の様子は、『子供の科学』誌面やコカネットでも紹介していきますのでお楽しみに!

 

『子供の科学』100周年サイト
https://www.kodomonokagaku.com/100th/

子供の科学編集部 著者の記事一覧

1924年創刊の小中学生向け科学月刊誌。話題の科学ニュースを、どこよりもおもしろく、わかりやすく解説。宇宙、生き物、テクノロジーなど、好奇心旺盛な子供たちがわくわくする科学をお届けします。創刊以来、研究者や医師、エンジニアなど一流の人たちが子供時代に読んでいた雑誌として知られています。また、毎月工夫をこらした実験や工作を多数紹介。手を動かしてものづくりをする体験を提供しています。子供向けのプログラミング学習記事も充実。記事の内容と連動したプログラミングキットの開発も行っています。

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