【2月のミッション】みんなの投稿&先生のコメントを発表!《科学ミッションカレンダー2024》

●最優秀&優秀賞レポートと先生からのコメント

 今回もたくさんの投稿をありがとうございます! 川上和人先生に審査をしていただきまして、選んでいただいたレポートについてコメントをいただきました! 

 特に素晴らしいレポートと、川上先生から評価が高かったのは次のお二人です。おめでとうございます!
※( )内の学年は応募時のものです。

★最優秀賞 計良 大介さん(小3)

 ウォーキングはエサのおこぼれをもらうために、エサにそっと近づくとき(ハトが逃げないように)。ハトがにげるとおじさんがエサをまかないとわかっていると思った。
 ホッピングはハトにいかくしたとき、速く動いて追いかけるために使った。飛んでいるハトのつばさがガラスに当たって、ハトを追いかけていた。エサをハトが取る前に、横取りするのに近づくときはホッピングをしていた。

●川上先生より
 カラスだけを見るのではなく、ハトやエサとの関係で歩き方が変わることに気づいたのは素晴らしいです! 状況によってどうするかを考えているカラスの頭の良さがわかりますね。研究者のようなしっかりとした観察です。


★優秀賞 神前 朋生さん(小5)

道に落ちているお菓子をついばもうとして「ウォーキング」し、お菓子をくわえたまま移動しようとして「ホッピング」をしていたのだと思う。

 カラスは足が短いから、坂を上るときに「ウォーキング」より「ホッピング」の方が楽だと思う。ウォーキングは足を上げなくてはならない。

●川上先生より
 物を探す時はウォーキング、移動する時はホッピングと気づいたのですね! しかも、それが足の長さと関係がありそうだと考えたのは素晴らしいです。ではもっと足の短い小鳥ではどうなっているかな?

●みんなのレポート&先生からのコメント

 他にも、川上先生からコメントをいただいていますのでご紹介します。

★渡辺 文さん(小2)

 食べ物を探しているときはウォーキングをしていたから、ホッピングだと視界が上下に動いてガタガタして、探しにくいからウォーキングだと思った。

●川上先生より
 食べ物を探す時はウォーキングだったのですね。ホッピングで体がゆれると探しづらいことに気づいたのは、鳥と同じ気持ちになれたからです。これからも、自分だったらどうかなと考えながら鳥を観察してください!


★神前 宏明さん(小2)

 花だんに落ちている、前にさいていた花の種を探しながら歩いていた。ホッピングした後飛んだから、ホッピングは飛ぶ前の準備かもしれない。

●川上先生より
 飛ぶ前にホッピングしていることを発見しましたね。飛ぶ時の準備というのは、とても良い考え方だと思います。では、カラスが地上に降りた後は、どんな歩き方をしてるかな? いろいろな場面を観察してみてね。


★和田 泰直さん(小4)

 石があるところはホッピングで、それ以外はウォーキングだったから、足場が悪い(ごつごつしている)所はホッピングで、そのほかはウォーキングだと思った。

●川上先生より
 食べ物を探すこととの関係だけでなく、地面の歩きやすさにも関係があることに気づいたのですね! 鳥にとっては小さなデコボコも邪魔になります。鳥の大きさになった時にどう感じるかを考えられたのが素晴らしいです。


★千早 理さん(小6)

※シラサギを観察しました。
ゆっくり歩いてエサ(魚)に見つからないようにしていた。左右に首を振りながら歩いていたから、魚を探していたと思う。

●川上先生より
 シラサギが魚を驚かさないようゆっくり歩いていたのですね! 鳥は同じウォーキングでも、状況によって歩くスピードを変えています。どんな時に速く歩くかも観察してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。


★萩原 陽菜子さん(小1)

※木の上にいるカラスがホッピングしているのを観察しました。
小さい虫をつかまえるために、素早く口をあけて虫を食べていました。

●川上先生より
 木の上で虫を食べている絵を上手に描いてくれたので、様子がよくわかりました! 枝は細いのでウォーキングしづらいのかもしれないですね。ただし、ハトは枝の上をウォーキングすることもあるので、また観察してみてださい。


★石原 彩結さん(小4)

※ウォーキングをするカラスを観察しました。
ホッピングだと、食べ物を見逃してしまうかもしれないから。仲間といっしょで安心していた?

●川上先生より
 とても上手な絵です! きっと鳥をしっかりと観察して描いたのだと思います。食べ物探しと歩き方の関係がわかったのも、その観察力のおかげです。次はどんな時にホッピングしているか観察してみてくださいね。


★人見 知輝さん(小4)

 食べ物を探しているときは、急ぐ必要がないのでウォーキング。人から逃げるときは急ぐ必要があるのでホッピングなのだと思う。

●川上先生より
 急ぐ時はホッピングをしていたことを見つけましたね! では、ホッピングとウォーキングで、一歩の長さにどのくらい違いがありましたか? それがわかれば、歩き方を使い分けることの意味がさらによく理解できますよ。


★藤本 渉さん(小1)

ウォーキング エサを探すときは普通に歩いていたと思う。
ホッピング 木の枝をのぼるときにホッピングしていた。のぼりやすかったんだと思う。

●川上先生より
 木の枝ではホッピングしていたというのは大きな発見です! 鳥は空を飛んで木の上を使うようになったから、枝の上で移動しやすいホッピングを始めたと考えられています。木の上で見たのはまさに鳥の進化そのものですね。


 …いかがでしたか? みなさん、たくさんのご報告、ありがとうございました! これを機会に、いろいろな鳥の歩き方を観察してみてくださいね!

●みんなからの質問に川上先生が答えてくれたよ!

 2月のミッションに応募してくれたみなさんからの鳥に関する疑問に、川上先生が答えてくれました! 下記のページで質問の内容と、川上先生からの答えを掲載しています。ぜひチェックしてみてください!

【2月のミッション】みんなからの疑問を川上和人先生が解決! 


 ミッションカレンダー2024はまだまだ続きます。5月のミッションは「お菓子の観察とスケッチをしよう!」。好きなお菓子を観察してスケッチしよう!

最新号好評発売中!

子供の科学 2024年 6月号

CTR IMG