【9月のミッション】みんなの投稿&先生のコメントを発表!《科学ミッションカレンダー2023》

●みんなの投稿&先生のコメントを見てみよう!

※( )内の学年は応募時のものです。

★計良 大介さん(小3)

下から見たときと上から見たときとで同じ雲だと分かったのがおもしろかったです。
佐々木先生より
写真では太陽の周りに「光環(こうかん)」という虹色の光が見えますね! 水のつぶでできた雲に太陽の光があたって曲げられる(回折する)ことで見られる現象です。細かく雲の観察をされていて、しかも10月14日の観察は、時間が経つにつれて雲が変化していく様子がわかってとてもおもしろいですね。西から低気圧が近づいてくるときや、上空の風が強いときは、雲がどんどん変化していきますので、1時間ごとの観察は重要です。他の日も時間ごとの観察をしてみて、天気予報と照らし合わせてみてみましょう。すると、雲を見て天気の変化がわかるようになるかもしれません。

★薄井 陽樹さん(小5)

雲が多かったり、逆に少なかったときもあったので、雲っておもしろいなと思いました。雲の形がすぐに変わってしまって種類を見分けるのが難しいです。
●佐々木先生より
いろいろな雲に出会えたようでよかったです。上空の風が強いときは、とくに雲の変化が大きくてちょっと目を離したすきに、違う雲になっていますね。雨雲っぽく見えた雲があったら、今度は気象レーダー(気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」)を見てみるとその雲が雨を降らせている雲なのかが分かるかもしれません。

★冨岡 春暉さん(小5)

雲には、種類が違うけれど形が似ているものがあって、見分けるのが難しかったです。気象衛星「ひまわり」は、どのくらい薄い雲までとらえることができるのですか。
佐々木先生より
雲を細かく観察されていて素晴らしいですね。たしかに、雲は同じ種類でも見分けるのが難しいものもありますね。雲のふちがもくもくしているのか、けばけばしているのか、細い形か、丸っこい形かなど、いろいろな所を観察すると名前が分かります。また、「ひまわり」は高い空にできる巻雲や巻層雲などの薄い雲も観測できます。

★渡辺 文さん(小)

たくさんの雲の種類がありました。ちょっとだけ名前を覚えたり見分けられるようになったと思います。雲を見てお天気がわかりますか?
●佐々木先生より
高積雲の写真の中でも、太陽に照らさせて透き通るような半透明高積雲はとても美しいですね。ひまわりで見ると、関東地方の雲とは違ってまだらに分布しているようでおもしろいですね。雲を見て今後の天気がわかるものもあります。例えば、西から低気圧が近づくときはまず高い空の雲から広がってきます。巻層雲(うす雲)や巻積雲(うろこ雲)、高積雲(ひつじ雲)が広がってきたら、天気予報をチェックしてみると低気圧が近づいているかも知れません。

★亀田 悠翔さん(小4)

下からだと雲がたくさん見えたけど、宇宙からだとそんなに見えなかったのがおもしろかったです。
佐々木先生より
雲を下から見上げたり、「ひまわり」で見おろしたりすると違って見えることがわかってよかったです。「ひまわり」は赤外画像や可視画像という種類があって、雲の種類によって見え方が違うことがあります。例えば、見た目は雲がたくさんあるのに、その雲が低い空に広がっている場合は、赤外画像ではあまりよく見えません。同じ空でも、画像によって見え方が違うことがわかるとさらにおもしろそうですね。

★石原 平智さん(小4)

どの高さにどんな種類の雲があるのか疑問に思いました。また、雲と霧の発生は同じ原理でしょうか?
佐々木先生より
いろんな雲が観察できてよかったです。下から見上げたとき、それぞれ雲の高さが違うなということに気づかれたのは素晴らしいです。「十種雲形」を調べてみると、空の高さによって現れる雲が違うことが分かりますので、それで区別できるとまたおもしろいと思います。
霧もでき方によっていくつか種類がありますが、空気が冷えて水蒸気が水のつぶに変わることでできるというしくみは雲と同じで、霧も雲の仲間といえます。雲の中でも、層雲という低い空に現れる雲は霧雲(きりぐも)という別名があります。その雲は、地上にくっつくと霧に分類されます。

★山下 朔永さん(小6)

雲がいろいろ々な形をしていておもしろかった。雲はなぜ白っぽく見えるのですか?
●佐々木先生より
雲の形や並び方も観察されていて素晴らしいです。雲が白く見えるのは、太陽の光(白色光)が雲のつぶにあたって、あちこちに散らばる(散乱する)ためです。積雲(わた雲)や乱層雲(雨雲)などの厚い雲は、太陽の光をたくさん散乱させてしまい雲の下の方まで光が届きません。そのため、雲の底部分が暗く見えます。

……いかがでしたか?
みなさん、たくさん報告してくれてありがとう!

ミッションカレンダーはまだまだ続きます!
途中からでも参加できるものなので、興味がわいた人はぜひ今月のミッションからトライして、編集部に報告してくださいね。

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