仕事とは? 働くこととは? -サイエンス“手に職”図鑑

大人になると仕事を選び、働く機会がめぐってきます。では、働くことってどのようなことなのでしょうか? 何のために人は働くのでしょう?

生活のためのお金を稼ぐ手段

 私たちが暮らしていくためには、家や食べ物など、さまざまなものが必要です。それらを手に入れるためには、お金がなくてはなりません。仕事をして、働くことで代わりにお金をもらうことができます。働いてお金を稼いでくれる人がいるからこそ、ごはんを食べたり、好きなものが買えたりするのです。

誰かに喜んでもらうためにやること

 仕事をすることで、誰かに喜んでもらうことができます。レストランの料理人であれば、料理を作って食べてもらうことでお客さんが「おいしい」と喜んでくれます。医師であれば、悪いところを治すことで患者さんに感謝してもらえます。仕事はこのように誰かに幸せを届けることでもあります。

自分のやりがいのためにやること

 憧れの仕事につくなどして、そこで活躍できるようになると、仕事にやりがいを持つようになります。「もっと頑張ってよいものを作りたい」「たくさんの人を助けたい」などという気持ちがわいてくるのです。そして、自分の仕事に誇りを持てるようにもなっていきます。

遊びと仕事の境界がこれからはなくなる!

 この先はお金を稼ぐことだけにとらわれない、いろいろな仕事をやる人が増えていくといわれています。その例の1つとしてユーチューバーがあります。また、巨額のお金を稼いでいる人は、「仕事は遊びの続き」と考えているそう。自分の仕事が世の中にどう役立つかを考え、楽しんで働くことが大切になるのだといいます。

取材協力

井上智洋 著者の記事一覧

駒澤大学経済学部准教授。慶応義塾大学環境情報学部卒業。経済学博士。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニアとして活躍している。著書に『人工知能と経済の未来』(文春新書)『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)などがある。

(文/井上 幸 イラスト/浅野知子)

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