【サイエンス“手に職”図鑑】医師/もっとも重要な健康という幸せを守るスペシャリスト

【健康な暮らしに関わる度 ★★★

RESM
リズム
新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長、白濱龍太郎
しらはまりゅうたろう
さんに聞きました。

キャリアプラン

高校卒業
大学の医学部で勉強する(6年間)
医師国家試験を受験して、医師免許を取得する
指定病院で臨床研修医として勤務(2年以上)
医師になる(臨床医)

必要な資格

医師免許(国家資格)
医師国家試験に合格すると得られる。とても難しい資格の1つといわれている。

このような人が向いている!

□ 好きなことに熱中できる
□ 体力がある
□ 人の多様性を理解できる
□ 観察力と気づく力がある
□ 柔軟にものごとを考えることができる

仕事データ

勤務時間/仕事の内容によって異なるが、朝9時くらいから遅いときでは21時くらいまでかかることがある
休日/調整してきちんととれる。週に1〜2日くらい
働ける年齢/長く働ける

現場のお話を聞いてみよう!

いろいろな分野があるが、大切なことは変わらない

 みなさん、お医者さんには何度もお世話になっていますね。病院で診察・治療をする医師を臨床医
りんしょうい
といいます。

 臨床医の中には、近くにある内科の病院のように、さまざまな病気の人をみる“一般医”と小児科や眼科、皮ふ科のように専門分野の治療を行う“専門医”がいます。どのような科であっても、共通の仕事は悩みをもつ人の診療・治療をすること。そのため、医師はきちんと医学の知識を持つことはもちろん、その知識を日々アップデートし、患者さんをしっかりとみる姿勢が大切になります。

 さまざまある専門医の1つに「睡眠専門」の医師がいます。睡眠は人が生きていく上で欠かせないものですが、うまく眠れないことで、心臓や脳に関わる大きな病気にかかってしまうことがあります。このような人たちを診断し、よい睡眠へと導くことで、危険な病気を防ぐことも睡眠専門の医師の役目の1つです。病気の予防の大切さを多くの人に知ってもらうためには、病院での診察では限りがあります。そこで講演や本を書くことで睡眠の重要性を伝え、そこからたくさんの人を助けることへとつなげていくのです。

健康という幸せを患者さんとともに喜べる

 医師の喜びは、やはり患者さんに感謝されること。睡眠専門医であれば、「よく寝られて世界が変わったよ」といわれることはうれしい瞬間。また、自分と同じ分野の仕事をしたい人が増えることもやりがいです。

 患者さんのことをよくみて、話をきくことはとても大切ですが、病院のスタッフやいっしょにプロジェクトを進めていく人たちとのコミュニケーションも重要です。自分の思っていることを表現できなければ、とてもよいことを考えていてもそれを実現することは難しいのです。

 医療の分野ではAIが活躍を始めています。健康診断のレントゲンの判定は人よりも的確に行う可能性があるともいわれています。しかし、命に関係することの最終的な判断は医師でなければできません。多くの人が健康であることは幸せなことです。大変でも本気でそれに関わりたい人こそ医師に向いている人でしょう。

こうやって稼いでいます!

・病院で診察をする
・大学で非常勤講師として授業をする
・産業医として会社に勤める人の健康管理をする
・ほかの病院の支援やコンサルタントをする
・企業といっしょにプロジェクトを行う
・テレビなどへの出演や講演活動
・オリンピックなどのチームドクター
・本の執筆
しっぴつ
をする

年収

800~3000万円

★お仕事メモ★
医師は勤務医や開業医など、どのように働くかで収入が大きく違う。海外で働く人も増えていて、日本よりも休みが多く、たくさんの収入がある場合もある。世界へ目を向けていくことも大切。

(文/井上 幸 イラスト/浅野知子)

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