「p5.js」にライブラリー「p5.play.js」を追加する方法

 『子供の科学』で好評連載中「はじめようジブン専用パソコン」の第52回「スクラッチのプログラムをほかの言語に移植
いしょく
してみよう①」(2021年7月号)では、「p5.js」というJavaScript(ジャバスクリプト)のプログラミング環境で、Scratch(スクラッチ)でつくった「ゴルトンボード」のプログラム(2021年6月号の第51回でつくったもの)を動かせるようにしているよ。

 連載では、p5.jsの設定と基本のプログラミングを解説している。プログラミングにはWebブラウザーから使える「pj5.jsウェブエディター」を使っているよ。プログラミングがより簡単
かんたん
になるように、イタリアのパオロ・ペデルチーニさんがつくったゲーム用のライブラリー「p5.play.js」をウェブエディターに読み込んで設定しているけど、ここでは図版も掲載して、より分かりやすく設定方法を解説していくよ。

 ライブラリーは、スクラッチの拡張機能
かくちょうきのう
のようなもので、読み込むことで追加の機能が使えるようになる。p5.play.jsには、スプライトや衝突判定
しょうとつはんてい
などの命令が入っているよ。

1 ファイルのダウンロード

 p5.play.jsはファイルをダウンロードして使うので、まずは以下の手順
てじゅん
にしたがってダウンロードをしよう。

① タブの「+」をクリックして、新しいタブを開いてから、アドレスバーに「bit.ly/p5playjsと入力する。

※「bit.ly/p5playjs」は短縮
たんしゅく
URL。実際のURLは「raw.githubusercontent.com/molleindustria/p5.play/master/lib/p5.play.js」だ。

p5.play.jsのダウンロード
「bit.ly/p5playjs」にアクセスするとこのページが開くよ。

② ページが開いたら、マウスの右ボタンをクリックして、メニューから「名前を付けて保存(A) …」を選ぶ。

名前を付けて保存

 ファイル保存のダイアログが開いたら、名前(p5.play.js)を変更
へんこう
せず、「デスクトップ」に「保存(S)」しよう。

p5.play.jsの保存

③ 保存したら、このタブは「×」で閉じる。

2 ファイルの読み込み

 ダウンロードした「p5.play.js」を、ウェブエディターに以下の方法で読み込もう。

① 左の方にある「>」をクリックしてファイルの一覧
いちらん
を表示する。

pj5.jsウェブエディターのファイル一覧

② 「スケッチファイル ▼」の「▼」をクリックして、メニューから「ファイルをアップロード」を選ぶ。

ファイルアップロード

③ 「アップロードファイル」のダイアログが開いたら、白い四角の中をクリックする。

アップロードファイル

④ 開いたダイアログから「デスクトップ」をクリックして、さっきダウンロードした「p5.play.js」を選ぶ。「開く(O)」を押すと読み込まれる。

p5.play.jsを開く

⑤ ファイルの一覧に「p5.play.js」が追加されたら、アップロードファイルのダイアログを「×」で閉じる。

ファイル一覧に追加される

3 「p5.play.js」を設定する

 「p5.play.js」をウェブエディターに読み込んだら、以下の手順で設定をしよう。

① ファイルの一覧にある「index.html」をクリックすると、内容が右に表示される。ここに、このライブラリーを使うことを入力する。

② 5行目の最後をクリックしてから、Enterキーを押す。

index.htmの5行目の後に行を追加

新しい6行目が追加されるので、以下のソースコードを打ち込む。

 6 |    <script src=”p5.play.js”></script>

 このコードは、ジャバスクリプト(script)のソース(src)として「p5.play.js」を使うという意味だよ。

ライブラリーを追加するコードを組む

 これで、ライブラリーの読み込みと設定は完了だ。「ファイル」メニューから「保存」しておこう。

保存をする

 これでライブラリー「p5.play.js」が使えるようになったよ。連載記事を参考に、基本のプログラムをつくってみてね。

監修

阿部和広 著者の記事一覧

青山学院大学大学院 特任教授

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