タッキー先生の「おもしろ算数ゲーム」分数で遊ぼう!

 紙とペンだけでできる、分数を使った面白いゲームを紹介するぞ。
 思いっきり楽しみながら、ついでに、分数を使いこなす力をつけて賢くなっちゃおう!!

分数ババ抜き

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 まず、紙のカード(厚手の画用紙や、100円ショップなどで売っているカードなど)を用意して、それぞれに次の分数を書き込もう。

(1/2 , 2/4 , 3/6 , 4/8)(2/3 , 4/6)(1/3 , 2/6)(1/4 , 2/8)(3/4 , 6/8)(1/5 , 2/10)(4/5 , 8/10)(2/5 , 4/10)(3/5 , 6/10)(5/6 , 10/12)(1/6 , 2/12)(ジョーカー)

厚紙や100円ショップに売っているカードなどに分数をそれぞれ書き込もう

 書き終わったら、カードをしっかりと
ぜ合わせるぞ。そして、ゲームに参加する全員に、同じ枚数
まいすう
ずつになるようにカードを分けるんだ。

 ゲームのやり方は、基本的にトランプのババ抜きと同じだ。
となり
の人の手持ちのカードを1枚引いて、手持ちのカードの中で同じ大きさの数カードが
そろ
えば、その2枚のカードを捨てることができる。先に全てのカードを
てきった人の勝ちだ。

 ただし、今回使っているカードは「分数」なのが、普通のババ抜きと違うところ。同じ大きさの数カードと言っても、同じ数字が書いてあるわけじゃないんだ。

等しい大きさになる分数のペアを捨てる

(2/3と4/6)のように、分数というのは見た目の数字が違っても、同じ大きさの場合がある。こういう「同じ大きさの分数」の組合せを見つけられたら、カードを捨てることができるぞ!

誰よりも早く同じ大きさの分数を見つけて、カードを全て捨てきることができるかな!?

応用編Ⅰ ちょいレベルアップ 分数ジジ抜き

 ジョーカーと分数カードのどれか1枚を取り除くことで、ジジ抜きにして楽しむこともできるぞ!

 ジジ抜きは、ジョーカーが入っていない分、どのカードが最後に残るのかが分かりづらい。その分、ドキドキ感は格段
かくだん
にアップするんだ。ババ抜きに
れてきたなら、ジジ抜きにレベルアップさせて取り組んでみよう!

応用編Ⅱ 難易度
なんいど
を上げて楽しもう! Neo分数ババ抜き

 分数ババ抜きは、実はもっと難易度を上げて楽しむことができるんだ!
 難しくなる分、分数を使いこなす力は格段にアップするぞ!!

 「Neo分数ババ抜き」は、基本的なルールは分数ババ抜きと同じだけれど、カードの揃え方が少し違う。今回は、(2/3と1/3)のように、「足して1になる2枚のカード」で揃えるんだ(1/3+2/3=1)。

足して1になる2枚のカードを揃えよう

 もちろん、通分
つうぶん
を学習済みなら、(2/3と2/6)の2枚で揃えてカードを捨てることもできる(2/3+2/6=4/6+2/6=1)。
 ゲーム自体は単純
たんじゅん
なババ抜きだけれど、頭の中は分数のたし算を考えるためにフル回転
かいてん
だ!
 さあ、君は1になるペアを上手く見抜
みぬ
くことができるかな!?

応用編Ⅲ 記憶力が試される 分数神経衰弱
しんけいすいじゃく

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 カードの中から、ジョーカーを取り
のぞ
いてよく
ぜ合わせ、カードが重ならないように裏返
うらがえ
しで場に広げよう。

 ルールは基本的にトランプの神経衰弱と同じだ。今回も、カードの揃え方で難易度を変えて楽しむことができるぞ!

初級:(1/3と2/6)のように、等しい大きさの分数で揃える

上級:(5/6と1/6)のように足して1になる組合せで揃える

 分数に慣れてきて、もっと楽しみたい!と思ったなら、分数カードを増やしてみるのも楽しいぞ!
 どんなカードを増やすかで、ゲームはますます楽しく、エキサイティングになっていく!
 自分なりに工夫して、最高に面白いゲームを創り上げてみよう!

瀧ヶ平悠史(タッキー先生) 著者の記事一覧

1980年千葉県流山市生まれ。北海道教育大学札幌校卒業。札幌市立西小学校、札幌市立日新小学校を経て北海道教育大学附属札幌小学校に勤務。著書に『算数親分捕物帳』(誠文堂新光社)。

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ストーリー仕立
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ルコラニコラ (イラスト), 瀧ヶ平 悠史 (著)

日本には、江戸時代に独自に発展させた「和算」という数学文化がありました。
様々な解き方を神社で披露しあうなど、庶民にも広く愛されていたのです。
そんな時代からやってきたキャラクターが、数や図形の本質的な理解を促すために、登場人物たちと楽しいやりとりを繰り広げます。

勉強っぽくならないように、どの単元もストーリー仕立てで展開していますので、算数嫌いなお子さんでも、普通の漫画を読む感覚で楽しめるでしょう。
教科書にはない考え方を紹介していますので、算数が得意な子はさらに算数が好きになるはずです。

もし算数との向き合い方に迷ったら、本書をお子さんに読ませてみてはいかがでしょうか? この本を面白く読めたらなら、テストの点が悪くても心配することはありません。まだ面白い授業に出会えていないだけ。
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