何羽いるかな? アデリーペンギンの個体数の調査(2023年4月)

アデリーペンギンは毎年同じ場所にルッカリーをつくります。長年の排泄物などが堆積していて、近づくと独特な臭いがします。

 南極の夏が始まる11月、アデリーペンギンが海氷上を一列に移動する姿が見られるようになります。昭和基地周辺には営巣地(ルッカリー)が点在しており、ペンギンが子育てのために集まってくるのです。観測隊では、毎年10か所以上のルッカリーを訪れ、ペンギンの個体数と巣の数を調査し、その変化を観察しています。

 昭和基地から離れた南極半島では、近年個体数が減っていて、温暖化の影響と考えられていますが、昭和基地周辺ではどうでしょうか?

 2022年11月中旬から12月初旬にかけて、11か所のルッカリーで調査を行いました。個体数は100~2500羽、巣の数は60~1500個とルッカリーごとにさまざまでしたが、過去のデータと比較し、ここ数年で大きな変化は見られませんでした。

アデリーペンギンはくちばしで小石を咥えて運び、円形に並べて巣をつくります。
アデリーペンギンは卵が産まれると巣の上で丸くなって温めます。
観測隊員はルッカリーを一望できる場所からペンギンの数や巣の数を数えます。

(第63次南極地域観測隊 医療担当 澤 友歌)
掲載協力/国立極地研究所

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