飛行機のタイヤはどうして重さを支えられるの?

頑丈で、衝撃をやわらげる工夫がされているから

飛行機のタイヤは衝撃に耐えるために、特別につくった丈夫なゴムを何枚も重ねてあります。この1枚1枚を「プライ」といいます。大きな飛行機になるほど、プライの数を多くし、さらに直径を大きくしたり、車輪の数を増やしたりして、飛行機の重さを支えます(飛行機の重さは、ボーイング787型機の場合で、乗用車220台分くらいに相当します)。
また、タイヤの中には、空気ではなく乾燥した窒素ガスが入っています。これは、離着陸時に地面との摩擦でタイヤが高温になって万が一火が出ても、燃え広がらないようにするためです。この窒素ガスの圧力は自動車のタイヤより6倍ほど高くしてあり、重さを支える力も増しています。
そのほか、衝撃をやわらげる工夫もされています。車輪を支える支柱には、油と空気を閉じ込めたピストンが入っていて、空気の圧縮によって着陸時のドスンと滑走路にぶつかるときの衝撃をやわらげます。
(白鳥 敬)

飛行機には1個の前脚と2個の主脚がついていて、着陸時の衝撃は主脚が受け持つ。
タイヤは離着陸時の摩擦や衝撃で摩耗しやすいので、一定の回数を離着陸するごとに交換する。

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