歯垢染め出し剤のしくみを教えてください。

歯垢の中のタンパク質と多糖類に結合して染まる

歯垢は黄白色をしており、見た目だけでは歯となかなか区別できません。そこで、赤や青の色素で歯垢だけに色をつけ、区別をつけやすくするのが染め出し剤です。
染め出し剤によって歯垢だけが染まるのは、染め出し剤の色素が歯垢の中のタンパク質と多糖類に結合するからです。よく磨けている歯は歯垢がついていないので、色素が結合せず染まりません。
染め出し剤は赤の色素のものが一般的ですが、歯医者さんでは赤と青の2種類の色素を混ぜたものを使うことがあります。青い色素は、極めて小さなすき間にも入り込む性質があります。そのため、青い色素は細菌密度の低い新しい歯垢からは流れ出ていき、細菌密度の高い古い歯垢に浸透して結合していきます(図1)。このしくみにより、いつも磨けていない場所が青に染まるので、日ごろの歯磨きのクセが詳しくわかるのです。
(佐藤歯材 株式会社)

図1 2色タイプの歯垢染め出し剤のしくみ

赤い色素に比べ、青い色素は広がりやすく細かいすき間に入り込む。

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