パソコンを使っていると熱くなるのは なぜ?

電気抵抗によって電子回路が熱を持つから

電子回路には、電気を流しにくくする電気抵抗というものがあります。これによって、回路に流れる電流の持つエネルギーの一部が熱となり、外に出てきます。この熱をジュール熱といいます。
パソコンの内部には、コンピューターの頭脳であるCPUなどが搭載されたマザーボード、電源、ハードディスクドライブなどがあります。これらの電子回路が作動しているとき、熱が発生します。とりわけ、CPUと画像処理用のグラフィックボードでは、計算量が増えるにしたがって熱くなり、60℃を超えるような高温になる場合もあります。そこで、冷却するために、ファンで風を送ったり、ヒートシンクという熱を逃がすための部品を取り付けたりしています。
夏の暑い日には、パソコン内部が高温になりすぎて、熱暴走(温度の上がりすぎで機能しなくなる状態)することがあります。エアコンを使って部屋の温度を下げ、パソコンと壁の間に充分なすき間をあけて風通しをよくしておきましょう。
(白鳥 敬)


電子回路には、電気を流しにくくする電気抵抗というものがあります。
これによって、回路に流れる電流の持つエネルギーの一部が熱となり、外に出てきます。
この熱をジュール熱といいます。

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