ドローンを操縦するには、何が必要ですか?

免許はいらないけど、飛ばすためのルールを理解したり、操縦の技術を持つことが必要です

「ドローン」とは、簡単にいうと人が乗らずに飛ぶ小型の飛行機のことです。小さく軽いものから、大きく重たいものまで用途に合わせていろいろあります。今回は社会での活躍が期待される、重さが200g以上のドローンの操縦について説明します。

操縦には大きく分けて2つのことが必要です。1つは、「安全」にドローンを飛ばすための社会のルール(法律)を理解して、守ること。もう1つは、ドローンという飛行機のしくみや原理を理解した上で、ドローンを操縦する技術を持つことです。ドローンの操縦というと、飛ばす技術の方に注目が集まるかもしれませんが、安全に飛ばすためのルールを理解することがまずは大切です。外で飛ばす場合は、ルールで、人の近くや建物の近くで飛ばすことが制限されています。加えて、人が多く住んでいる地域、空港や鉄道の線路の近く、夜の時間、150m以上の高さ、風が強い日、雨が降っている日なども、飛行は制限されています。一方、屋内であれば、建物の所有者から安全で大丈夫という許可が出れば、原則として飛ばしても大丈夫ですが、外で飛ばすときと同じように人の近くで飛ばしてはいけません。
次にドローンの「操縦」の話です。ドローンは自動車とは違って、操縦するための免許は不要ですが、安全に上手に飛ばすには練習が必要です。練習する方法は大きく分けて2つあります。1つは、操作方法を学ぶドローンスクールに通うこと。もう1つは、安全に飛ばせる場所で、安全に飛ばすためのルールを理解していて、すでに飛ばす技術を持っている大人に教えてもらう方法です。初めは、屋内で200g未満のホビー用のドローンを活用して練習してもいいですが、人に絶対迷惑をかけない、安全第一という意識が大事です。

(一般社団法人ドローン操縦士協会 主席研究員 吉野次郎)

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ドローンスクールでの操縦練習。
インストラクターに指導してもらいながら、ドローンの操縦を学ぶ。

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