体脂肪が測れる体重計はどうやって体脂肪を測っているの?

体に弱い電流を流して電気の通りやすさを測っている

体脂肪というのは、体の中にある脂肪のことです。脂肪は油脂でできていますから、肝臓や腎臓などの臓器のように水分はあまり含んでいません。水分の多い臓器は電気をよく通しますが、水分の少ない体脂肪は電気をあまり通しません。そこで、体に弱い電流を流して、電気の流れやすさを測定して、体脂肪がどれくらいあるかを推定しています。

体脂肪計つき体重計には、足を乗せる部分に電極がついていて、ここから体に弱い電流を流します。すると、体の中の電気の通りやすさを示す電気抵抗がわかります。

体脂肪計には、あらかじめ測定する人の体重・身長・性別を入力しておきます。同じ電気抵抗を示しても、身長や体重が違うと正確な体脂肪率がわからないからです。体脂肪計は、電気抵抗から体脂肪の量を推定して、体重1キログラムあたりどれくらいの体脂肪があるかをパーセントで表示します。

白鳥 敬(サイエンスライター)

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