スーパーボールはなぜよく弾むの?

弾性が強いポリブタジエンでできているため

バネやゴムは力を加えて変形させても、手を離せば元の形に戻るよね。このような性質を「弾性」という。ボールが弾むのはこの弾性のためだ。つまり、床にぶつかった瞬間に運動のエネルギーでボールが変形した後すぐに元に戻るので、床を押して跳ね上がるというわけ。スーパーボールは、ゴムの中でも元に戻る性質がとても強いポリブタジエンという合成ゴムの一種でできている。だから、ぶつかったときの運動エネルギーのほとんどが跳ね返る力になって、普通のゴムボールよりよく弾むんだ。
他にも、バネの材料になる鋼も元に戻る性質が強い。だから鋼製のパチンコ玉やボールベアリングの玉はよく弾む。ただし鋼は大変硬いのでぶつかる床もそれだけ丈夫でないと、床の方が変形してエネルギーを吸収してしまう。この点、ポリブタジエンは木の床などでも凹まないから、エネルギーのロスが少ないんだ。
(山村紳一郎)

図 普通のボールとスーパーボールの弾み方

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