雪とみぞれとあられは何が違うんですか?

雪は氷の結晶の降水 みぞれは雨と雪が混じったもの
あられは直径5mm未満の氷の粒

ご質問の現象はすべて空から降ってくる降水現象に含まれます。降水とは、大気中の水蒸気が雨や雪などになって地上に落下する現象です。

雪は雲から降ってくる氷の結晶です。地面に降り積もった氷の結晶を指すこともあります。雪は、ちりやほこりなどを核として、大気中の水蒸気が凍って氷の結晶になることによってできます。氷の結晶にさらに水蒸気が凍って、くっついて成長し雪の結晶ができあがります。この雪の結晶が地上に落ちてくる途中でとけて水滴になったものは雨となりますが、溶けずにそのまま落ちてきたものは雪になります。

みぞれは雨に湿った雪がまじった降水、または、とけかかって降る雪をいいます。みぞれを予報することは難しいので、天気予報では「雨または雪」、「雪または雨」と表現します。 あられは雲から落下する白色不透明(雪あられ)、半透明または透明(氷あられ)の氷の粒で、直径が5mm未満のものです。

ちなみにあられとよく似た現象にひょうがあります。ひょうは氷の小粒またはかたまりの降水。直径が5mmから50mmの範囲で、ときにはそれ以上のものもあります。1917年(大正6年)6月29日、埼玉県熊谷付近では、普通で夏みかん大、大きいものではかぼちゃ大、重さは約3.4kgのひょうが降ったという記録があります。

戸山 九 (気象予報士)

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