電気をいちばん使うのはつけるときと消すとき、と聞きますがそれはなぜですか?

電気回路に一瞬、大きな電流が流れるから

電気製品の中には、抵抗器やコンデンサーを使った回路基板やモーターなどが入っています。電気回路やモーターには、スイッチを入れた最初の瞬間(1秒以下)に、大きな電流が流れます。これを突入電流または始動電流といいます。

スイッチを入れるときに、大きな電流が流れるのは、モーターを使用する電気掃除機も、蛍光灯もテレビもみんな同じです。ためしに、同じコンセントに、蛍光灯スタンドと掃除機を差し込んで、電気掃除機のスイッチをオンにしてみてくだだい。一瞬、蛍光灯の明かりが暗くなるのがわかると思います。これは、掃除機のスイッチを入れた瞬間、掃除機の電気回路に大きな電流が流れたためです。

スイッチをオフにするときは、とくに大きな電流が流れることはありません。しかし、オン・オフを頻繁に繰り返すと、オンのたびに大きな電流が流れますから、電気を無駄遣いすることになってしまいます。

電球がついてないときはフィラメントの電気抵抗が小さい。
そのため、スイッチを入れた最初の瞬間に大きな電流が流れる。

白鳥 敬(サイエンスライター)

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