買い物袋や段ボール箱の中にもぐりこんで寝ているネコを見かけることがあるでしょう。わざわざそんな狭いところを選ぶ必要はないのでは?…と思うのですが、ネコにとっては狭くて暗いところのほうが落ち着くようです。
ネコの直接の祖先であるリビアヤマネコは、岩のすきまや樹木のほらなどに入って寝ていました。この習性は現代のネコにも受け継がれていますが、ペットとしてヒトに飼われているネコは岩のすきまや樹木のほらに入って寝ることはできません。
そこで手近にある紙袋や段ボール箱にもぐりこむのです。飼い主の目を盗んで、タンスの引き出しにもぐりこむネコもいます。
また、リビアヤマネコの狩りと関係しているとの説もあります。リビアヤマネコが分布するアフリカ北部、中東、西アジアはほとんどが乾燥した土地であるため、エサとなるネズミ、爬虫類、昆虫などの小動物は岩のすきまなどに潜りこんでかくれています。
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そのためリビアヤマネコにとっての狩りは獲物がかくれていそうな穴をのぞくことから始まります。その習性を受け継いだ現代のネコも、狭くて暗いところがあると、ついのぞかずにはいられないというわけです。
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取材・文
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