【4月のミッション】みんなの投稿&先生のコメントを発表!《科学ミッションカレンダー2023》

撮影/佐藤愛実さん

●みんなの投稿&先生のコメントを見てみよう!

※( )内の学年は応募時のものです。記載がない場合もあります。

★藤岡美雨さん(小3)

「私が住んでいる周りには雑種タンポポが多いと感じました。今後はすべてのタンポポが雑種になるのでしょうか?」
●保谷先生より
・今後、タンポポが雑種ばかりになるのかは、予測が難しいように思います。例えば、大阪のある地域では、一度少なくなったカンサイタンポポ(在来タンポポの1種)の数が、近年では増えているそうです。 定期的なタンポポの分布マップづくりは、今後の変化を予測するうえでも重要な調査だと思います。


★鶴 航平さん(小1)

「日本では北や南の端から端までタンポポが分布していますか?」
●保谷先生より
・はい。日本中に、いろいろなタンポポが分布しています。高山の標高3000m付近だけに生えているタンポポもありますよ。在来タンポポの種類は、地域によって異なるので、春に旅行することがあれば、タンポポを探してみるといつもと違うタンポポに出会えて楽しいかもしれませんね。

★小畑 直仁さん(小4)

「受粉しなかった在来のタンポポは、そのあとどうなるのですか? 教えてください」
●保谷先生より
・おもしろいことに気がつきましたね! カントウタンポポやカンサイタンポポなどの在来タンポポは、他の花の花粉で受粉できないと、種子ができません。その場合、「しいな」とよばれる、しなしなの実ができますが、その中に種子は入っていません。在来タンポポの花が咲いているときに、封筒などをかぶせて受粉できないようにして実験してみると、自分で確かめることができて楽しいですよ。

★佐藤愛実さん(小4)

撮影/佐藤愛実さん 「これはオオジシバリのようです。タンポポに似た草花もいろいろあって楽しいですね」(保谷先生)

「日本タンポポだと思っていたのが、タンポポではないかもしれないということにすごく驚きました」
保谷先生より
・タンポポにはいろいろな種類があるし、タンポポと似た草花にもいくつもの種類あるので、ちゃんと見分けるのが難しいですよね。 1つ1つ特徴を覚えながら、楽しくタンポポたちを見分けてみましょう。

★仲山幸之輔さん(小1)

「カレンダーに書いてある種類の他にも、タンポポはいっぱいありますか?」
保谷先生より
・はい。タンポポにはいろいろな種類があって、例えば、元々日本に生えている在来タンポポには20種類ほどがあります。 それから、外来タンポポや雑種タンポポにも、いくつかの種類があります。

★大久保 光さん(小4)

「セイヨウタンポポの仲間の中でも、2倍体なのか、3倍体なのかの判断がわからないので見分け方があったら教えてください」
保谷先生より
・一番簡単な見分け方は、花粉を顕微鏡で調べる方法です。スライドグラスの上に花粉をのせて観察します。そのときに、花粉の大きさがどれも同じくらいなら2倍体です。一方、大きさがばらついていて、小さい花粉や大きい花粉が混ざっていたら3倍体です。ちょっと難しいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、セイヨウタンポポの2倍体は、ヨーロッパの一部の地域では見つかりますが、日本ではほとんど見つかっていません。

……いかがでしたか?
みなさん、たくさん報告してくれてありがとう!

ミッションカレンダーはまだまだ続きます!
途中からでも参加できるものなので、興味がわいた人はぜひ今月のミッションからトライして、編集部に報告してくださいね。

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