AIによって人間の仕事はなくなるの? -サイエンス“手に職”図鑑

昔あった仕事がなくなっている

 時代の変化とともに、仕事は少しずつ変わってきています。

 例えば、昔あった仕事に「タイピスト」というものがありました。これは会社で手書きの書類をタイプライターという機械を打って清書をする人です。しかし、ワープロやパソコンが広がったことでこの仕事はなくなってしまいました。

 また、かつて株の取り引きでは、手でサインを出して株の売り買いをする「場立人」という人がいましたが、インターネットで株が取り引きされるようになると、これもなくなりました。

 このように、新しい技術などが生まれることで、ずっとあると思っていた仕事もなくなることがあるのです。

【なくなった仕事の一例】
●タイピスト
●場立人
●電話交換手
●駅できっぷを切る人

この先なくなるといわれている仕事がある

 昔あっても、今はない仕事があるように、この先もなくなってしまう仕事が出てくると考えられます。身近なところでは、すでにこのようなことが起こっています。

 例えば、スーパーマーケット。レジの人がいなくなり、お客さんが自分で会計作業をするお店がたくさん出てきています。ほかにも、この先にタクシーやバスの運転手や、会社などでの事務員、薬剤師、警備員などはなくなる確率が高いといわれています。

 また、アメリカではすでに保険の外交員や資産運用(投資などをして自分のお金を効率的に増やしていくこと)のアドバイザーなどの金融に関係する職業の人が減ってきているといいます。日本でも銀行に勤める人の数を減らすという話があるので、同じように金融系の仕事は減っていくのかもしれません。

人気の仕事

 今は人気の職業であっても、もしかすると今後はなくなってしまうかもしれません。

出典:日本FP協会 2019年度 小学生「将来なりたい職業」ランキングトップ10

取材協力

井上智洋 著者の記事一覧

駒澤大学経済学部准教授。慶応義塾大学環境情報学部卒業。経済学博士。専門はマクロ経済学、貨幣経済理論、成長理論。人工知能と経済学の関係を研究するパイオニアとして活躍している。著書に『人工知能と経済の未来』(文春新書)『ヘリコプターマネー』(日本経済新聞出版社)などがある。

(文/井上 幸 イラスト/浅野知子)

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