第5回:「つくる」発展編!

 みなさんこんにちは。クラスター株式会社広報のMIRINです。さて、今日は前回ご紹介した「つくる」の発展編として、「Unity」でのワールドづくりに挑戦してみましょう。

©Cluster,Inc.

「Unity」とは

 「Unity」とは、ユニティ・テクノロジーズ社が開発した3Dゲームエンジンです。さまざまなゲームや映像作品をつくり出すために使われており、クラスターが手がけている大規模なワールドも、すべて「Unity」を使用してつくられています。

 もちろん「ワールドクラフト」でブロックを配置するようにワールドをつくる方法に比べて、プログラムを制作する難しさは加わります。しかし、用意されたパーツではなく、自分の頭の中で描いたとおりに世界をつくり出せるのが「Unity」の素晴らしいところです。「ワールドクラフト」でのワールドづくりに物足りない部分が出てきたら、ぜひ挑戦してほしいと思います。

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「Unity」でのワールドづくりに挑戦

 「Unity」でワールドをつくるには、PCを持っていることが大前提になります。もし自分のPCをお持ちでなく、家族のPCを使う場合には、必ず家族の方と相談してからインストールするようにしてください。

「Unity」導入について保護者の方へ
PCには「Unity」と「Cluster Creator Kit」のアプリをインストールする空き容量が必要になります。また、日本語化されていないインストーラーやセッティング項目もあります。お子様のPCを使用される場合でも、慣れるまではご一緒にワールドづくりをしていただくことをおすすめします。

全体の流れが解説されている「Creators Guide」

 「Unity」に初めて触れるユーザーでもスムーズにclusterのワールド製作を始めるために、clusterには導入の基礎からアップロードまでが解説されている「Creators Guide」が用意されています。記事を追っていくだけでも流れがわかりますので、興味を持ったらまず「Creators Guide」を読んでみてください。

「Creators Guide」内でも特にUnity初心者におすすめの講座です!

ワールド制作の解説イベント「Cluster Workshop」

 もし「Creators Guide」だけではわからなかった…という人も、安心してください。クラスター公式スタッフがワールド制作について教えてくれる「Cluster Workshop」というイベントも定期的に開催されています。告知はイベント一覧に表示されるので、見逃さないようにしてください!

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わからないこともいっしょに社員が挑戦!

 ちなみに、クラスター社員でUnity初心者の「リリー」が、Unityにチャレンジする「リリーもひとりでつくれるもん!」という動画も配信しています。スムーズにいかない部分もそのままリアルタイムに配信してアーカイブしていますので、ぜひ動画を見て、そして生配信にも参加してみてください。

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 「ワールドクラフト」と比べれば、正直覚えることは多いですし、すぐにはうまくいかない部分もあると思います。しかし、「Unity」を使いこなせるようになれば、より自由度の高いワールド制作が可能になります。時間がかかっても、やりとげた喜びは大きいですから、ゆっくりでもいいので、少しずつ身につけていってください。

最初はまずフレンドと楽しもう!

 「Unity」でワールドをつくったら、「ワールドクラフト」のときと同じように、まずはフレンドを招待して見てもらうことをおすすめします。わからないことがあったら、スクリーンを使った「画面共有」を利用して、フレンドと相談しながら進めるのも良いでしょう。

自分がつくったワールドにフレンドを招待して楽しんでもらいましょう! ©Cluster,Inc.

 そしてまずは自分の好きなものが一杯に詰まったワールドを制作して、そこを「いつもの遊び場」や「自分と友達の秘密基地」としてみてはいかがでしょう。待ち合わせをして、雑談をしたり、一緒に遊んだり、悩みを相談したり…いろいろな楽しみ方を見つけてみてください。

イベントを開催してみる

 ワールドをつくったら、イベントを開催してみてはいかがでしょうか?

 イベントを開催することで、あなたがつくったワールドに色々な人が来てくれる可能性が高まります。特別“何かをする”イベントではなく、「私がつくったワールドのお披露目イベント」というのもありだと思います。
 自分が招待したい人だけがアクセスできる、限定公開のイベントも可能です。通常のワールド公開と比べ、イベントとして開催することで、安全に運営するためのイベント専用機能(来場者のボイス権限管理など)も使用できるようになりますので、おすすめですよ。

アイテムの作成

 とはいえ、ワールドを丸ごと「Unity」でつくるのはハードルが高いかも…と思ってしまったら、「Unity」最初の1歩として挑戦してほしいのが、「Unity」でつくるオリジナルアイテムです。つくったアイテムは「ワールドクラフト」でパーツとして使えるので、ワールドのオリジナリティを高めることができます。「スクリプト」を使うことで動きや音もつけることができるので、「ワールドクラフト」での表現力もぐっと高まるはずです。

  制作したオリジナルのアイテムは、ショップで「販売」することも可能です。「Unity」を使えるようになると、できることがグンと広がりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


Unityワールド制作者vinsさんのインタビュー

vinsさん
「Creators Guide」への寄稿やclusterでのワールド公開を行っている。数値を使うゲームワールドが好き。「カンヅメ RPG」GameJAM2020 冬 大賞等。著書に『メタバースワールド作成入門 clusterで作る仮想世界・イベント空間』(2023年 翔泳社)

Q:「Unity」を使ってワールドやアイテムを制作する楽しさを教えてください。おすすめの使い方や、好きな使い方などがありましたら教えてください。

 Unityは世界中でプロから中高生、さらに小学生まで使っているソフトです! やる気と良い教材(動画、本、なんでもOK)があればカッコいいワールド、キレイなワールド、おもしろい動きのアイテムなど色々つくれます。ふつうのソフトだと「それをかわいいキャラに持たせる」とか「笑える見た目のキャラでワールドを走り回る」とかするのが大変ですが、clusterならぜんぶおまかせ。君たちはワールドやアイテムづくりに集中すればいいのです。これって実はすごいことなんですよ!

プログラム(スクリプト)を使えば、ゲームワールドもできます!


 まずはワールドの見た目からつくり、そこに動くモノを入れるのがオススメです。キラキラのワールドやモンスターが出そうな異世界っぽいワールドなど、見た目をまず一度だいたい完成させます。それから動く光や動くモンスター、さらに「乗りもの」など置くといいですね。プログラム(スクリプト)をつかえば、敵をたおしたりレースしたり、ゲームみたいなワールドもつくれます!

Q:clusterに出会ったきっかけ、好きなところを教えてください。

 私はワールドコンテストをやっているのを見てclusterをはじめました。2回目のときに入賞して、3回目のときに大賞をもらえました! プログラミングは元々好きだったので、ゲーム系のワールドをたくさんつくりました。clusterでは小さいコンテストから大きなコンテストまで色々行われることがあるので、そういうところを目標にするとみなさんもワールドづくりに気合いが入るかもしれませんよ。やっぱり「○○日までにワールドつくらなきゃ……」みたいなのも完成させるとき大事なんです! もちろんコンテストがはじまる前に練習はしておかないとダメですけどね。みなさんも友だちや部活の仲間といっしょにやってみませんか。

Q:小中学生がUnityを使い始めるときに気を付けたほうが良いこと、難しいと感じたときにはどうしたらよいかなど、おすすめの使い方やアドバイスなどがありましたら教えてください。


 ワールドやアイテムづくりのコツは、「つかっていいよ!」といわれているモノをうまく組み合わせること。最初からぜんぶ自分や部活の仲間のつくったモノだけでやるのは大変です。Unityの公式ストア、clusterの「テンプレートワールド」、さらにネットで「つかっていいですよ」と書いてあるものなど組み合わせつつ、「ここは完全に私がつくったぞ!」「このアイテムの形はつくってもらったけど、色とかは私だぞ!」のようなところを出しましょう。

カッコイイもの、きれいなものが苦手なら、動かしたり光らせたりするのもありかも?


 組み合わせを決めるのもクリエイティブ。だれかが「つかっていいよ」といってくれたモノをつかうのは、ぜんぜん悪くありません。組み合わせを決めるのは、とても大事です。私の場合、キレイなものやカッコイイものをつくるのがとてもニガテで、見た目はだれかのつくったモノをつかうことが多いです。そしてプログラム(スクリプト)で動きをつけたり、RPGみたいなゲームにしたり……というのをよくやります。


保護者のみなさんへ

 「Unity」とは、スマホをはじめとしたアプリケーション開発にも使用されるソフトウェアで、現在非常に広く使われているものです。
 習い事や学校の授業などでのプログラミング教室が流行していると思いますが、その中でも「Unity」の教室は注目を集めています。グローバルに展開されている人気のオンラインゲームなどは「Unity」でつくられていることも多く、将来につながる実践的な技術を学ぶことができます。

 スクールで学ぶのも良いかもしれませんが、「cluster」を活用していただければ、お子様たちが『自ら』興味を持って学ぶ体験を得ることができます。私たちはclusterを通じて、「バーチャル世界でのコミュニケーション」や、「ものをつくる楽しさ」などの体験をお届けできたらと考えております。

 「Unity」や「Creators Guide」は無料で提供されておりますが、ショップでの販売などはリアル世界における金銭とのつながりが生まれる部分もございますので、親子で話し合いながら楽しんでいただけたら幸いです。


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広報MIRIN 著者の記事一覧

立教大学を卒業後、ゲーム・ラジオなどのエンターテイメント企業で宣伝・営業を担当したのち、2022年にクラスター株式会社に1人目の広報としてジョイン。クラスター社および社員やサービスの情報を日々発信している。

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