新種発見に備えろ! 生き物好きにおすすめ「学名生成ツール」

 もしも新種を発見したらどうしよう? どんな名前をつけようか? 生き物好きならば、そんな想像をすることが一度ならずともあるよね。

 通学路や家の庭で何かを見つけてしまうかもしれないし、実際、いつ何のめぐり合わせで新種の名付け親になってしまうのかは誰にもわからない(例えば、2018年に国立科学博物館で行われた「特別展 昆虫」では「新種昆虫ネーミングキャンペーン」が行われ、新種のハチに抽選で選ばれた応募者の名前がついたということも)。そんなときに備えて使ってほしいのが「学名生成ツール」だ。

「学名生成ツール」のトップページはこちら。ラテン語や学名の監修には、昆虫学者の丸山宗利先生が協力されているとのこと。

 図鑑を見ると、生き物の名前には「和名」や「学名」が記載されているよね。「学名」の名付け方には国際的なルールがあって、基本的にはラテン語が使われている。

ヒトの学名は「Homo sapiens」という。「知恵のある人」という意味。

 学名は、属名と種小名から構成される。これはスウェーデンの植物学者リンネがつくった二名法という原則によるもの。ある属の新種を見つけた場合、その属名に続ける種小名を考える必要がある。「学名生成ツール」はこの種小名の候補を教えてくれる。

 それでは、早速使ってみよう。もしも新種を発見したら……そうだな、『子供の科学』の偉大な初代編集長・原田三夫(mitsuo)に捧げようっと。

 入力項目に名前を入れて、必要事項を選択していく。「使い方」のページもあるので、参考にしよう。全部入力して、学名生成ボタンを押すと……

 学名提案の結果が出てきた!

 最後に、-iをつけるといいんだね。 なるほど~。

 選択項目には、「性別」や「格」など馴染みのないものがあって難しく感じるかもしれない。また、正確に使うにはラテン語の活用の知識などが必要になってくる。けれど、まずはいろいろな言葉で気軽に試してみてはどうかな? 条件を変えると結果がどう変わるのかを調べるのも面白いし、図鑑に載っている学名を読む味わいがさらに増すこと間違いなしだ。

 このシステムをつくった(株)ブレイン・ゲートの宮川さんは、もともと昆虫学を学んでいたそう。世界にはまだない、こんなツールあったら面白い!と思って、ラテン語に詳しい同僚の方と一緒に企画を立ち上げたんだって。

 「学名生成ツール」を使って、自分がオリジナルで考えた架空生物のキャラクターに名前をつけているユーザーもいるとのことで、確かにそういう使い方もできるね! みんなも、自分の楽しみ方を見つけてみよう。

 宮川さんによれば、今後は要望があれば、クラウドファンディングを通じて機能を増やすことも考えているそうだ。こんな機能がほしい!と思ったら、サイトの「お問い合わせ」から問い合わせてみよう。



「学名生成ツール」
https://scientificname.jp/

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