対話で知識をシェアする展覧会 「クリクラボ―移動する教室」

 山口情報芸術センター[YCAM]では、インドネシアのジャカルタを拠点
きょてん
に活動するアーティスト集団・セラム(注1)による展覧会「クリクラボ(注2) ―移動する教室」を開催中
かいさいちゅう
。本展ではセラムのこれまでの活動や作品を展示紹介
てんじしょうかい
するとともに、訪れた人に対話をうながすイベント形式の3つのプログラム「クリクラボ」「理想の学校」「知識のマーケット」を行っている。

 そのうち「知識のマーケット」は、参加者が1対1のペアになって、自分の知識を教え合うユニークなプログラム。これは「すべての人は先生であり、すべての人は生徒である」という考えに基づくもので、「学ぶ側」と「教える側」が入れ
わって楽しく話しながら知識を交換
こうかん
することができる。

「知識のマーケット」会場の様子。参加者同士が1対1となって、学ぶ側と教える側を入れ替えながらお互いの知識を交換し合うプログラムだ。(写真提供/山口情報芸術センター[YCAM]、撮影/谷康弘)
「クリクラボ」では教育にまつわるテーマを設けて自由にディスカッションを行う。(写真提供/山口情報芸術センター[YCAM]、撮影/ヨシガカズマ)
「理想の学校」では模型を使って理想の学校制度や校舎のデザインなどについて考える。(写真提供/山口情報芸術センター[YCAM]、撮影/塩見浩介)

 ほかにも会場に展示されたイベントの記録から他の人の意見にふれたり、自分の意見を残したりしてもいい。いろいろな形で、多様な価値観や知識をシェアできそうだ。

 なお、一部のイベントについては事前の申し込みが必要なので、下記の公式ウェブサイトで確認しよう。

■展覧会 「クリクラボ―移動する教室」
開催日時:2022年2月27日(日)まで 10:00~19:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
入場料:入場無料
会場:山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ 
   〒753-0075 山口県山口市中園町7-7
公式サイト:https://www.ycam.jp/  
※「知識のマーケット」「ギャラリーツアー」の参加希望者は、公式サイトの申込フォームで事前申し込みが必要。

(注1)セラム(Serrum) とは「シェア(share)」と「ルーム (room)」を組み合わせた造語で、「部屋を共有する」という意味を持つ。教育や都市などの問題に様々なアプローチで取り組み、国内外の展覧会やアートフェスティバルで作品を発表している。

(注2)クリクラボ(Kurikulab)とは、インドネシア語で「カリキュラム」を意味するKurikulumと、英語で「実験室」のLaboratoryを組み合わせた造語で、教育に対する実験的な姿勢を示している

戸村悦子 著者の記事一覧

フリーライター。『子供の科学』をはじめ児童教育や科学分野、趣味の雑誌・専門書籍を中心に取材・執筆を行う。

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