海はどうやって埋め立てているの?

護岸で囲って埋め立てます

一般的な埋め立て工事では、まず、はじめに海底の地盤改良を行います。この地盤改良は、セメントや特殊な材料・工法を用いて、地盤沈下や液状化現象を防ぐ対策として行われます。
次に、埋め立て予定地の周辺を「護岸」で囲みます。この護岸は石や特殊な鋼材、コンクリート製の箱などさまざまなものを使います。どの材料で護岸をつくるかは、水深や埋め立てに使う材料によって変わります。護岸がないままで埋め立てをしようとすると、埋め立てに使う土砂が流れ出てしまう恐れがあるほか、高波によって崩れてしまう恐れもあります。この護岸があることによって、環境に影響を与えず、効率よく作業することができるようになるのです。
護岸で周囲を囲ったのち、中に土砂を投入して埋め立てを行います。
埋め立ての際には船や大型の重機を使って、土砂を投入します。この土砂は山から切り崩して運んできたものの他、環境を守る基準を満たした、海底の土や他の工事現場で発生した土砂などが使われます。
(鹿島建設株式会社)

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