すり減った靴の底はどこへ?

細かい粉になって落ちている

靴の底がすり減るのは、歩いているときに地面とこすれるためだ。これは、靴底にヤスリをかけているようなものだから、すり減った靴底のゴムはヤスリで削り取ったような細かい粉になって地面の上に落ちる。そのほとんどは移動していくうちに、砂や土などにまざっていくんだ。そして、とても長い時間で考えれば、空気中の酸素と反応したり(酸化)、太陽光の働きで変質して分解されるほか、ゴムを分解する微生物などによって分解され、大部分が自然に帰るらしい。ただ、靴底のゴムよりもはるかに大量のゴムの粉が、自動車タイヤがすり減ることでまき散らされている。こちらの方は道路や環境を汚したり、生物の健康に悪い影響があるかもしれないと心配されている。

山村 紳一郎 (サイエンスライター)

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