【コカトピ！】木の枝の揺れ具合から風向風速を知る技術

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文／白鳥 敬

木が揺れる映像からAIで判断

　私たちは木の枝の揺れ具合を見て、「風が強いな」とか「弱いな」と経験からある程度の判断ができます。しかし正確な風速・風向を言い当てるのは難しいものです。これを正確に予測できる技術が開発されました。

　東北大学材料科学高等研究所（WPI-AIMR)の安東弘泰教授と公立はこだて未来大学の香取勇一教授の研究チームは、植物の枝や葉が風に揺れる映像からその植物に当たっている風の強さと風向を正確に予測できることを確認しました。

　これは人工知能AIで使われるニューラルネットワーク（深層学習）の1つであるリザバーコンピューティングという方法を使って計算することで実現できました。リザバーコンピューティングとは、従来のニューラルネットワークのように深い階層まで情報を伝えるのではなく、少ない計算量で素早く計算できる手法です。リザバーとは「貯蔵・蓄積」という意味です。

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