アソビズム本社で「めざせ!ゲームクリエイター!」イベントを開催☆ゲーム大好きな子たちが集結

 2024年2月11日、ゲームクリエイターを丸ごと体験できる1Dayイベント「ゲーム開発の現場を見学!めざせ!ゲームクリエイター! & ゲームづくりにチャレンジ!Scratchゲーム開発ワークショップ」が、ゲーム会社・アソビズム本社(東京)で開催されました。

 このイベントは、アソビズムの現役ゲームクリエイターによるゲームプログラムを改造しながら学んでいく、新感覚のプログラミング学習本第2弾『キャラを強くしながら学ぶScratchプログラミングドリル』の発売を記念して行われたスペシャル企画。会場に訪れた参加者は、コカネットプレミアム(DX)会員の中から募集したゲーム好きの精鋭たちです。また、午前中の「めざせ!ゲームクリエイター!」の講座はオンラインで無料視聴可能ということで、全国から多くの子たちが視聴しました。

ゲームクリエイターは普段どんなことをしている? アソビズムの会社見学

 まずは、スマホゲーム『城とドラゴン』『ドラゴンポーカー』『ガンビット』などのヒット作を生み出してきたアソビズムのゲーム開発現場を案内してもらいます。

 とっても素敵なオフィスの様子に興味津々。キャラクターの看板や人形も飾ってあって楽しそうな現場です。参加者の中にはパソコンのスペックなど、開発環境を細かく質問する強者もいました!

 本社には20人ほどが出社していますが、東京・神保町と長野にもオフィスがある他、リモート勤務の社員もいて100名以上が働いているとのこと。また、ゲームみたいに社員が集まれる2Dメタバース空間も用意していて、離れていても隣にいるような感じで仕事ができるのだそう。

アソビズム代表取締役の大手智之さん(ホワイトボードの前)がご挨拶。

 続いて、この日は日曜日でゲームクリエイターのお仕事はお休みだったので、クリエイターのみなさんのお仕事中の様子やインタビューの動画を見ました。

ヒット作はどのように生まれる?ゲームクリエイターインタビュー

 ここでお2人のゲームクリエイターが登場。なんでも質問してOKのインタビュータイムです。

左が「城とドラゴン」ディレクターの加藤D氏、右が「ShapeHero Factory」ディレクターのmamiya氏。

 「一番好きなゲームはなんですか?」、「どんなときにアイデアが思いつきますか?」、「使っている開発環境は?」などの参加者からの質問に、熱い言葉で答えてくれました。そのうちの一部をご紹介しましょう。

■どんな人がゲームクリエイターに向いていますか?

【加藤D】私はゲーム業界に長くいますけど、これは絶対だなと思うのは「ゲームが好き」ってことですよね。好きじゃないと続かないです。

【miyama】ちょっと補足させてもらうと、ゲームが好きなのはもちろん大事ですけど、ゲームを遊ぶのと「ゲームをつくる」のは似て非なるものではあるので、「つくること」が好きなのも大事ですね。工作でもいいですし、マイクラなどでもいいんですけど、自分であれこれ考えて何かをつくるということが好きな人が向いていると感じます。

■ゲームクリエイターになるためには学校の勉強も必要ですか?

【加藤D】ゲームづくりには、キャラクターを動かすためにプログラムが必要で、プログラムには算数・数学が必要です。音楽や美術ももちろん必要ですし、ストーリーを立てるのに国語も大事ですよね。それから、おもしろいゲームをつくるのに大事なのは「世界観」なんです。例えば「スーパーマリオ」でも「ゼルダの伝説」でもそうですが、歴史や科学などいろいろなことが頭に入っていることで、ユニークで壮大な世界観が創造できるんです。テストの点数も大事ですけど、ゲームクリエイターになるためということであれば、自分の世界を広げるために、いろいろなことに興味を持って学ぶことをおすすめしますね。

【miyama】ゲームクリエイターにとって、受験勉強の暗記のようなことは重要じゃなくて、大事なのは「論理的思考」です。「どんなゲームをつくるのか」、「何からやっていくのか」ということをぜんぶ自分で考えて、動かしていくんです。勉強でも遊びでも、どうやるのか、どんなものが必要かなどを自分で考えて、何かをやる経験をたくさんしてほしいと思います。プログラミングの勉強をしたからゲームがつくれるんじゃなくて、「ゲームをつくりたい」からプログラミングの勉強をしよう、という順番が大事かなと感じます。

【加藤D】キャラクターの動きをつくるのに、運動方程式のような物理の知識が必要なんですが、学生のころからゲームプログラムをやっていたので、私は物理の勉強が楽しくて仕方がなかったんですよ。

【miyama】例えば「スプラトゥーン」のキャラクターがペンキの中に入っていく動きを見て、これってどんな物理の計算式なのかなって想像できるようになったらおもしろいですよね。ゲームの中の気持ちいい動きって、必ずしも実際の世界の物理の法則通りではないんです。ゲームの世界の中で、一番おもしろい、気持ちいい物理の法則をつくるのがゲームクリエイター。そのために物理や数学を勉強すると思ったら、きっと楽しいと思います。

ゲームの企画を考えよう

 いよいよ、参加者のみんながゲームクリエイターになってゲームの企画を考える時間です。まずはアソビズムのちーくんが考えたゲーム企画が参考として披露されました。このような感じで絵で表現してもいいし、言葉だけで表現してもよし。おもしろさが伝わればタイトルだけでもOK!

階段を飛び降りると先生に怒られる……でも楽しい!そんな思いをゲームにした「KAIDAN JUMP」
お店のカートで走り回りたい!(もちろんお店でやったらダメ)街の中をさまざまなカートで駆け抜けるゲーム企画

 みんな真剣にゲーム企画を考えてくれました!

 最後に、考えたゲーム企画を発表。アソビズムのゲームクリエイターからアドバイスをもらいました。

「小中学生トコトンチャレンジ2024」ゲームクリエイター部門に応募しよう

 「こんなゲームをつくってみたい!」というアイデアが思いついたら、「小中学生トコトンチャレンジ2024」ゲームクリエイター部門に応募しましょう!

 ゲームづくりは、まずプランナーがゲームの企画を考えるところから始まります。このトコトンチャレンジの申請は、どんなゲームをつくりたいのか、新しいゲームのアイデアを書いて応募する、まさにゲームプランナーのお仕事そのものです。

 ゲーム製作のためには、プログラミングやデザインの技術が必要になりますが、足りない技術はアソビズムのプロゲームクリエイターにアドバイスをもらったりしながら、申請時に思い描いたゲームを目指します。採択者はゲームのプランナー、プログラマー、ときにはデザイナーになって、一緒に最高におもしろいゲームをつくり上げていきましょう!

申請締め切りは3月3日!詳しくはコチラ

ゲームづくりにチャレンジ! Scratchゲーム開発ワークショップ

 お昼休みを挟んで午後は、『キャラを強くしながら学ぶScratchプログラミングドリル』をテキストに、Scratchでのゲーム開発を実践するワークショップ。

 つくったのは、本の最初で紹介しているディフェンスゲーム「セイブ・ザ・ヴィレッジ」です。

ゲームの詳細・ダウンロードは特設サイトをチェック

 テキストを見ながら未完成のプロトタイプをプログラミングで完成させ、遊べるようにします。ここまでは、Scratchに慣れている子だと20~30分でできちゃいます。しかし、遊べるようになってからが本番!

 高得点が獲得できるように、そしてよりゲームがおもしろくなるように、オリジナルゲームに改造していきます。

本には載っていないキャラクター強化の方法も伝授された!

 ワークショップの最後には、改造したゲームを発表。参加者同士でゲームを遊びあって、大盛況のうちに終わりました!

 ゲームを改造してみたくなったという人は、『キャラを強くしながら学ぶScratchプログラミングドリル』をチェックしましょう!

書籍の購入はコチラ

(撮影/篠田一真)

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1924年創刊の小中学生向け科学月刊誌。話題の科学ニュースを、どこよりもおもしろく、わかりやすく解説。宇宙、生き物、テクノロジーなど、好奇心旺盛な子供たちがわくわくする科学をお届けします。創刊以来、研究者や医師、エンジニアなど一流の人たちが子供時代に読んでいた雑誌として知られています。また、毎月工夫をこらした実験や工作を多数紹介。手を動かしてものづくりをする体験を提供しています。子供向けのプログラミング学習記事も充実。記事の内容と連動したプログラミングキットの開発も行っています。

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