ロータリーエンコーダー、超音波距離センサーをキータッチにつなげる

 「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
(はつめい)
ツールだ! キータッチの基板
(きばん)
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。

 『子供の科学』本誌の連載
(れんさい)
では、楽器やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、この「スタプロ」のWeb連載では、キータッチを使った発明レシピを紹介
しょうかい
していくぞ! この記事を参考
(さんこう)
にして、キミの
まわ
りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品
はつめいひん
「タッチガジェット」に改造
(かいぞう)
してみよう!

 またこの連載では、「KoKa KeyTouchクリエーターBOX」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。

 「KoKa KeyTouch クリエイターBOX」にはロータリーエンコーダー、超音波
ちょうおんぱ距離
きょり
センサーが入っている。2020年3月号の連載記事でつくったオリジナルゲームコントローラーはこれらが使われているよ。今回は、キータッチにどうやってつなぐのか説明するよ。タッチガジェットをつくるときの参考にしてね!

1 準備しよう!

「KoKa KeyTouch クリエイターBOX」に入っているジャンパーワイヤー(2
しゅ
るい
)と、ロータリーエンコーダー、超音波距離センサーを用意しよう。
 ジャンパーワイヤーは10本で
たば
になっているけれど、手でかんたんにさけるので、必要な本数に分けよう。ロータリーエンコーダー用に3本の束、超音波距離センサー用に4本の束に分ける。
あま
った分は予備
よび
として残しておく。

ロータリーエンコーダーと超音波センサーとジャンパーワイヤーを用意する
ロータリーエンコーダー(左)と超音波距離センサー

2 ロータリーエンコーダーを接続する

 ロータリーエンコーダーにある3本のピンに、ジャンパーワイヤーのメス(ソケット
じょう
になっている方)にさす。まとめてさすのがやりづらいなら、1本ずつさしたほうがやりやすいよ。ゆるくて
けてしまう場合は、テープで止めておいた方がよい。

ロータリーエンコーダーのピンにジャンパーワイヤーのメスをさす

 ジャンパーワイヤーのオス(ピンが出ている方)をキータッチのロータリーエンコーダー用のソケット(ROTATIONと書かれているところ)にさす。

キータッチ本体のロータリーエンコーダー用のソケットにジャンパワイヤーのオスをさす

 このとき、どこのソケット同士がつながるのか、下の写真を参考
さんこう
にして確認してね。さす場所を間違
まちが
えるとちゃんと動かないので、注意しよう。

キータッチ本体とロータリーエンコーダーをジャンパーワイヤーで繋げる

ソケットの対応
ロータリーエンコーダーの1とキータッチの①
ロータリーエンコーダーのGNDとキータッチの②
ロータリーエンコーダーの3とキータッチの③

3 ロータリーエンコーダーの動作確認

 ロータリーエンコーダーをつないだら、キータッチをパソコンにつないで「LAUNCH BOX動作確認」プログラムにアクセスしよう。緑の
はた
をクリックしてから、ロータリーエンコーダーを左右に回してみよう。ロータリーエンコーダーを回した方向に、スクラッチキャットが移動していったら成功
せいこう
だ。

スクラッチの「LAUNCH BOX動作確認」プログラム
「LAUNCH BOX動作確認」(https://scratch.mit.edu/projects/354760088/

4 超音波距離センサーを接続する

 超音波距離センサーの基板
きばん
にある4本のピンを、ジャンパーワイヤーのメス(ソケット状になっている方)にさす。

超音波距離センサーにジャンパーワイヤーのメスをさす

 ジャンパーワイヤーのオス(ピンが出ている方)を、キータッチの超音波距離センサー用のソケット(DISTANCEと書かれているところ)にさす。このとき、どこのソケット同士がつながるのか、下の写真を参考にして確認してね。さす場所を間違えるとうまく動かなかったり、基板の過熱・故障の原因にもなってしまうため、注意しよう。

キータッチ本体の超音波センサー用のソケットにジャンパーワイヤーをさす

ソケットの対応
超音波距離センサーのVccとキータッチの④
超音波距離センサーのTr1gとキータッチの③
超音波距離センサーのEchoとキータッチの②
超音波距離センサーのGndとキータッチの①

 ジャンパーワイヤーの色はキットによって違う場合があるよ。

5 超音波距離センサーの動作確認

 ロータリーエンコーダーをつないだら、キータッチをパソコンにつないで、ロータリーエンコーダーのときと同じ「LAUNCH BOX動作確認」プログラムにアクセスしよう。緑の旗をクリックしてから、超音波距離センサーの前に
した
きや本など平たいものを近づけたり
はな
したりしてみよう。スクラッチキャットが、そのものまでの距離を話してくれたら成功だ。

6 うまく動かないときは?

 うまく動かない場合は、下のような原因が考えられるよ。
ねん
のため一度ケーブル
るい
をすべて外して接続を見直してみよう。

・キータッチとパソコンがUSBケーブルでうまく接続されていない
・ジャンパーワイヤーを差し込む位置が違っている
・ジャンパーワイヤーが抜けかかっている
・超音波距離センサーに近づけるものの大きさが小さい

 それでもうまく動かないときは、キータッチ公式サイトの「お問い合わせフォーム」から、状況
じょうきょう
を説明の上、お問い合わせください。

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