最新プラネタリウムを備えた北九州市科学館「スペースLABO」がオープン!

2022年4月28日(金)、福岡県北九州市に新しく「北九州市科学館(愛称:スペースLABO)」がオープンしたよ。 コンセプトは「フシギがれ!」。最新鋭のプラネタリウム、さまざまな科学現象の「フシギ」を体験できる展示、地元の北九州をテーマにした展示など盛りだくさんの科学館だ。見どころをいち早くご紹介!

見どころ① 最新鋭プラネタリウムがある!

 科学館の楽しみといえばプラネタリウム!という科学ファンも多いんじゃないかな? そんな期待に応えるべく、スペースLABOのプラネタリウムは最新鋭システムを装備。国内最大級の30mのドームに美しい夜空が広がるよ。座席もゆったりシートで、旅に出た気分にもなれちゃいそうだ。

地球上のあらゆる場所で見られる星空を360°完全再現!これは体験してみるしかない。(©五藤光学研究所 画像はイメージ)

 プラネタリウム隣の展示室は「スペースラウンジ」と名付けられ、宇宙に関係する展示がいっぱい。月の石やアポロ司令塔などの資料が並ぶよ。

右側がアポロ司令塔。2024年を目標に月への有人宇宙飛行を目指す「アルテミス計画」についての解説もあるよ。

見どころ② 地元「北九州」をカガクする!

 スペースLABOの1Fの常設スペースでは、地元「北九州」をテーマにさまざまな展示やしかけが施されている。なかでも、目を引くのが「竜巻発生装置」。国内最大の約10mの高さで、迫力満点だ。

国内最大となる高さ約10mの「竜巻発生装置」。(画像/北九州市提供)

 なぜ、北九州で竜巻? と思った人もいるだろう。実は、「ミスタートルネード」とも呼ばれた気象学の権威・藤田哲也博士は現・北九州市小倉南区の出身なのだ。竜巻の規模の基準を示す「F(藤田)スケール」にその名を残していることでも有名だよね。気象ファンならぜひ訪れてほしい。

「ものづくり」の街でもある北九州市の歴史がわかる展示も。(画像/北九州市提供)

見どころ③ 科学の「フシギ」に触れられる!

 スペースLABOの2Fは、不思議な科学現象をテーマにした展示が盛りだくさん。科学館のコンセプトである「フシギがれ!」を体現したコーナーで、実際に見て、触れて、体を動かして、科学現象を体験することができる。

「ウインドシュミレーター」では、風速15m/sの強い風を体験できる!(画像/北九州市提供)
 「不思議な鏡」。歪んだ鏡には自分の顔がどう映る? 光の反射の不思議を観察しよう。(画像/北九州市提供)

 展示のほか、「スペースLABO」の分館では、科学教室などのイベントも多く開催していくそう。情報は公式サイトでチェックしよう。

 最後に、「スペースLABO」の川村康文館長からのメッセージをお届けするよ。なぜ、「科学」や「実験」が大切なのかについて教えてもらったよ。

川村康文(かわむら・やすふみ)先生
東京理科大学理学部第一部物理学科教授。理科教育を専門として、幅広く活躍。

「科学実験は,なぜ必要なのでしょうか? 実は科学は、人類の生存の歴史そのものです。人類は大昔より、厳しい自然の猛威の中を五感をフルに使って試行錯誤を、つまり科学実験を繰り返し生きのびてきました。食物栽培のため天体観測を行い暦をつくり、種まきや収穫の時期を科学的に知り食料を確保してきました。火を使うことで暖をとり、調理を覚えました。まさにエネルギーの実験です。こうして現在の高度科学技術社会を築きあげてきました」

 科学の試みを体験することは、実は人類がこれまで歩んできた歴史を知ることでもあり、今ある自分たちの生活をとらえ直すことでもあるんだね。五感を使って試行錯誤することは、未来をつくるためにも大切なこと。スペースLABOに足を運んで、まずはたくさんのフシギと出会おう!



施設名北九州市科学館「スペースLABO」
住所福岡県北九州市八幡東区東田4-1-1
電話番号093-671-4566
開館時間午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※金曜・土曜・祝前日は、プラネタリウムのみ午後8時まで
休館日年末年始(12月29日〜1月3日)
※施設保守等のため、臨時で休館日を設ける場合があります
公式サイトhttps://www.kitakyushuspacelabo.jp/

オンラインによる事前予約・チケット購入が必要です。
2022年5月8日までの期間は特別に午前9時に開館します。

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