小中学生のためのオンライン研究スクール「NEST LAB.」は、「好きを究めて知を生み出す」をテーマに、ミクロの世界やロボット作りなど、自分の「大好き」を徹底的に掘り下げていけるプログラムを用意しています。
昨年、シチズンサイエンスプラットフォームCoLabField(コラボフィールド)と、ネストラボ共同でスタートした「みんなでミクロクエスト(みんクエ)が、今年はさらにパワーアップして帰ってきます。
テーマは「みんなでミクロクエスト2〜世界初!?新種のシアノバクテリアをキミといっしょにみつけだす!」。日本の微生物の謎に挑む「本物の研究プロジェクト」が、いよいよ始動します!
昨年の成果は学会でも注目!「新種」の発見は続く
「みんクエ」では具体的に、どのようなことが行われているのでしょうか? 昨年は、シアノバクテリア(藍藻)をターゲットに調査を行いました。
参加者は、自宅の壁や身の回りにある木の表面からサンプルを採取し、研究者へ送付。詳しく調べたところ、身近な場所で見つかったシアノバクテリアが、南極やチリのアタカマ砂漠といった「極限環境」に住む仲間と遺伝的に近いことが分かりました。さらには、解析できたもののすべてが「新種」または「新属」である可能性が極めて高いことが明らかとなり、研究者たちを大いに驚かせたといいます。


DNA解析の結果、これらのシアノバクテリアは、南極やチリのアタカマ砂漠といった「極限環境」に住む仲間と遺伝的に近いことが分かりました。この成果は「日本藻類学会」でも発表され、現在も、正式に新種として世界に報告できるよう研究が続けられています。
「みんクエ」での発見が、科学の歴史に刻まれる日が、すぐそこまで来ているのです。


また、「みんクエ」には、前身となる「みんなのミドリムシプロジェクト」という活動がありました。この活動で全国の参加者から集めたミドリムシも、新たな遺伝子系統であることが分かったのです。従来の産業用ミドリムシ(Z株)が苦手とする、寒い環境でも元気に育つ能力を持つことが明らかとなっています。
この研究成果を活かしていくことで、寒い地域でもバイオ燃料を作れるなどの、地球の未来を救う技術につながる可能性が開けていくことでしょう。
(論文リンク:https://journals.asm.org/doi/10.1128/aem.00195-26)
日本中に眠る「未知の微生物」を探す旅へ
こうした調査でわかったことは、日本の微生物のほんの一部の側面にすぎません。「日本には、どれくらいの未知の微生物がいるのか?」 「同じ種類の微生物はどんな場所にいて、どんな環境で暮らしているのか?」など、様々な疑問が湧いてくるはずです。
「みんなでミクロクエスト2」では、こうした「生物多様性」の大きな謎を、全国の参加者のみなさんと一緒に解き明かしていきます。日本中に広がる未知の世界を、自分の手で掘り起こしてみませんか?
「みんなでミクロクエスト2」スケジュール
●7月26日(日)16:00〜17:30
[キックオフ]新種のシアノバクテリアを探し出すための“ワザ”を、博士たちが伝授します!
●7月27日(月)〜8月23日(日)
[サンプリング調査・培養実験]自分の町でサンプルを採取し、研究所へ郵送。自宅での培養にも挑戦します。
●8月30日(日)16:00〜17:30
[品評会]見つけたシアノバクテリアを専門家と一緒に観察し、その正体に迫ります!
●9月〜11月
[遺伝子解析(研究所にて実施)]最新機器でDNAを詳しく調べます(※参加者はお休み)。
●11月29日(日)16:00〜17:30
[成果報告会]運命の結果発表! キミとの共同研究で新種は見つかったのか、衝撃の結果を共有します!
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