実験やものづくり、自然観察など、好きなことをトコトンやりたい小中学生を応援する”次世代教育プログラム“「小中学生トコトンチャレンジ2025」の審査会が2025年3月26日に行われ、受賞者が決定しました!
応募件数約60件の中から10件の受賞が決まりした。応募いただいた申請テーマは、どれも探求心にあふれた内容で、審査員も悩みに悩ました。受賞した10件のテーマと受賞者を発表いたします!
最優秀賞(6名)
熊川 瑞人・小学5年「火星を屋久島化する!!」

映画を見て火星の緑化に興味を持った熊川さん。火星の土について調べて環境を再現し、屋久島のようにコケや木を植えて育てるというのが研究テーマ。火星のような土でも植物が育つ条件を調べる計画です。
安藤 然・小学5年「月面環境でまっすぐ走るローバーを完成させたい」

月面のような環境で走るローバー(探査車)を作るという研究テーマ。ローバーは段ボールで製作し、月の砂(レゴリス)に似た模擬砂の上で実験し、砂の上でもまっすぐ走るローバーを作りあげる計画です。
前川 鈴・小学3年「墨を落とせる洗剤を作りたい」

ファッションが大好きな前川さん、書道の先生であるお母さんが墨の汚れに苦労しているのを見て、墨を落とす洗剤を作ることを思いついたそう。洗剤の成分を調べ、どのような成分なら墨を落とせるかを研究します。
坂田 亮真・中学1年「寝るのってマジでつまらない!もっと楽しく快適に寝られる未来の枕・ドリームマクラの開発」

快適に眠れる「ドリームマクラ」を開発したいという坂田さん。音楽再生、温度調節、高さ調節、映像表示機能などを装備したマクラを作り、快適な睡眠が実現するかを調べる計画です。
佐藤 迪洋・中学3年「リハビリテーション研究」

お母さんが指を骨折し、リハビリしている様子を見て、さまざまなリハビリ方法を調べ始めた佐藤さん。調べたリハビリ方法を科学的に検証し、病院ではなく家庭で実践できる方法を見つける、という研究テーマです。
稲生 円・小学4年 「アニサキスをペットとして広めたい」

魚の寄生虫であるアニサキスに興味を持っている稲生さん。飼育をしてみたところすぐに死んでしまったことから、アニサキスの生態を調べ、より長く生きられる飼育方法を見つけたいという研究テーマです。
審査員特別賞(4名)
吉岡 悠・小学3年「実物の深海生物を持って観察できる標本3D図鑑の制作」

深海生物に興味がある吉岡さんは、深海生物の形や生態をわかりやすく伝えるために、「実物を図鑑にする」というアイデアを考えました。深海生物を採取し、乾燥してレジン液で固めた「3D図鑑」を作る計画です。
古山 青葉・小学5年「元素の可能性を説明してくれるゲーム作り」

元素周期表が大好きな古山さんは、AIを使って元素の説明をするゲームを制作。今回、さらにブラッシュアップして、118すべての元素を説明し、より多くの人に元素のことを理解してもらえるゲームを制作する計画です。
山田 暖華・小学5年「プラスチックを分解するバクテリアはいるのか」

海が好きな山田さんは、海洋プラスチックごみの問題に関心を持ち、プラスチックを分解するバクテリアについて研究。海水を採取し、プラスチックを分解するバクテリアを見つけることを計画しています。
渡辺 文・小学4年「いちから布を作りたい~私の心かがやく一色を~」

手芸や染色が好きだという渡辺さんは、自分で布をつくりたいと考え、絹をつくることを目指します。蚕を飼育して、生糸を取るところから開始し、紡いだ絹糸で布を織り、できあがった布を染色する計画です。
受賞者には、採択となった申請テーマに対して、研究資材費や専門家によるサポートなどが行われ、2025年12月まで“トコトン”チャレンジしてもらいます!チャレンジの模様は子供の科学の誌面やコカネットでも紹介していく予定です。