【コカトピ!】毒ガエルの指先からフェロモン分泌 !?

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文/保谷彰彦

ヤドクガエルの腫れた指先

 ゲーテ大学(ドイツ)を中心とする研究グループは、数種のヤドクガエル(南米の毒ガエル)のオスが指の1本からフェロモンを分泌し、交尾の際に、そのフェロモンをメスの鼻から伝えている可能性が高いことを発見しました。

 研究グループは、一部のヤドクガエルのオスでは、繁殖期になると片方の前肢の指先が丸く膨らむことや、交尾行動でメスに抱きついている際に、オスが腫れた指をメスの鼻に当てていることに気がつきました。そこで、交尾中にオスが指先を通じてメスに化学的な信号を伝えているのではないかという仮説を立てて、実験で確かめることにしました。

この研究に使われた毒ガエルの1種、ヤドクガエル科 Leucostethus brachistriatus のオス。
【写真】Molecular Ecology (2024) 33: e17476. https://doi.org/10.1111/mec.17476 より引用

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