『子供の科学2020年7月号』の「ティラノサウルス復元
模型
製作
記
」は読んだかな?
その記事で、アメリカのスミソニアン博物館
が所蔵
品
の3Dモデルをインターネット上で無料
公開
したという話があったよね。それにより、足寄
動物
化石
博物館
はティラノサウルスの頭骨
の復元模型を製作することができたんだったね。
3Dプリンターで似
たようなことができないかなーと思い、KoKaの編集部でもチャレンジすることにしたよ。
1 「Smithsonian 3D」のサイトを見に行ってみよう!
さっそく「Smithsonian 3D」のサイトを見に行くと、恐竜
の化石だけではなくて、スペースシャトルやアポロ11号、インカ帝国
の遺跡
などの3Dモデルも公開されている。見ているだけでも楽しいね。
KoKa編集部にあるのは、家庭用の3Dプリンター「AFINIA(アフィニア) H400+」だ。このプリンターで出力するデータをこのサイトで探してみよう。
なお、今回出力するデータは、「クリエイティブ・コモンズ0(CC0)」(いかなる権利
も保有
しない)に基
づいて提供
されているデータだ。
2 何を出力しようか?
いろいろな所蔵品のデータを見ていると目移
りするけど、AFINIA H400+で出力することを考えて選
ぼう。とても細かい部分があるものは出力がうまくいかないことも多い。また、プリンターのボードの範囲
内
におさまらないと出力ができない。3Dモデルを縮小
したら、モデルと同じような形にならないかもしれない。
そこで、今回は「ディアデモドン(Diademodon tetragonus Seely)」の頭骨の3Dモデルを出力することにした。これは、中世代
の三畳紀
中期に存在した、植物食の四肢
動物のようだ。
3 データをダウンロードしよう
「Diademodon tetragonus Seely,1894」のページにあるダウンロードアイコンをクリックしよう。すると4種類のファイルが表示される。
今回は「Diademodon tetragonus Seely,1894(Low resolution 3D mesh, obj, scale in mm)」をダウンロードする。ファイル名をクリックするとダウンロードがはじまるよ。
「usnm-v-00023352-diademodon-tetragonus-150k-4096-obj .zip」というファイルがダウンロードされる。zipで圧縮
されているので、解凍
しよう(ブラウザーによっては、自動的に解凍してくれるものもあるので、ダウンロードされたファイルがどこにあるかは確認してね)。
4 3Dプリンターで出力する
3Dプリンター「AFINIA H400+」の準備
をしたら、パソコンで専用
ソフトの「Afinia Studio(アフィニア スタジオ)」を起動
しよう。
4.1 モデルデータを読み込む
「Afinia Studio」にダウンロードしてきたファイルを読み込むけど、「usnm-v-00023352-diademodon-tetragonus–150k.obj」を選んでね。
読み込んだのはいいけど、大きすぎるようだ。これでは出力ができないので、縮小したり、プリントボードでの位置を変えたりして、プリンターの可動
範囲
に収まるようにしよう。
出力できるサイズに調整したら、3Dプリンターにパソコンを接続
して転送
、出力をする。今回は6時間くらいかかったよ。
完成
したら、ボードから外して、サポート材
を取り除こう。前回つくったマスクよりもサポート材が多いので、外すときは壊
さないように気をつけてね。
これで完成だ!
最初に紹介したように、「Smithsonian 3D」のサイトではいろいろな分野の所蔵品の3Dモデルデータが公開されている。興味
のある分野で3Dモデルを探して出力してみて、そのものについて調べたことをレポートにまとめてみてもおもしろいかも。みんなもチャレンジしてみてね!
(文/子供の科学編集部)