和歌山県 和歌山県立自然博物館【2023年8月号 別冊付録】

『子供の科学2023年8月号』の別冊付録「生き物観察 自由研究BOOK」。この付録に協力してもらった、和歌山県 和歌山県立自然博物館のページだ。
付録でも掲載しているおすすめの昆虫と植物を、ここではもっと詳しく紹介するよ! 施設の基本情報や耳より情報も要チェック♪

●自由研究におすすめの昆虫は?

①クツワムシ

「和歌山県で準絶滅危惧に選定されているが、おそらくは未だに広く分布している。分布しているが調査不十分のため、分布調査を行うと面白い。夜間に「ガチャガチャガチャ……」と大声で鳴くので見つけやすい。生息環境の共通する特徴を発見できるとなおよい。」

見つかりやすさ★★★
観察のしやすさ★★★
おもしろ度★★★
ご当地度★

②カヤキリ

「和歌山県で準絶滅危惧に選定されているが、至るところで見られる。巨大なキリギリスのなかまであり夜間に「ビャー……」と大声で鳴くので見つけやすく、分布調査をするとおもしろそう。同所的に見られる他のキリギリスのなかまの勉強も同時にできる。」

見つかりやすさ★★
観察のしやすさ★★★
おもしろ度★★
ご当地度★

③オガサワラクビキリギス

「本州で自然分布しているのは和歌山県だけと思われる。クビキリギスにきわめてよく似ているため、おそらく混同されており、分布調査がほとんど行われていない。紀南地方で散発的に見つかっているので、新しい産地の発見が期待できる。また、クビキリギスとのわかりやすい識別形質の発見が望まれる。」

見つかりやすさ★★★★
観察のしやすさ★★★
おもしろ度★★★★
ご当地度★★★★★

●自由研究におすすめの植物は?

①ハマボウ

「夏休みの自由研究教材としてよく選ばれる植物、オクラと同じアオイ科の植物。比較して観察すると、おもしろいかも?」

見つかりやすさ★★★★★
観察のしやすさ★★★★★
映え度★★★★★
おもしろ度★★★
ご当地度★★★★★

②ハマビシ

「絶滅危惧種、ハマビシ。かつては和歌山県の海岸に普通にあったそうですが、今はほとんど見られません。もし見つかれば超ラッキー。」

見つかりやすさ★
観察のしやすさ★
映え度★★★
おもしろ度★★★
ご当地度★★★★★

【科学館の方から読者のみんなへ】

「分布することが分かっている種であっても、具体的にどこにいるか、どのくらいいるか、どうすればみつけられるかは実際に探してみないとわからないことですし、予想もしなかった発見や経験をできるかもしれません。自由研究を通じて自然環境に対する理解が深まることを期待します。」

●施設情報

・施設名:和歌山県立自然博物館 https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/
・開館時間:9時30分~17時(入館受付は16時30分まで)
・休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休)、年末年始
・観覧料:大人480円、高校生以下無料
・施設概要:豊かで美しい和歌山県の自然を紹介する施設として、水にすむ生きものを水槽で展示。また、動植物、昆虫、貝、化石・鉱物などの標本を展示・収蔵し、興味を持って楽しみながら学習できるようになっている。

★耳寄り情報コーナー★

夏の特別展「進め!けものみち探検隊」

今回の特別展は「けもの」が主役!和歌山にはどんなけものがいるの?この夏、自然博物館でけものの見つけ方を学ぼう♪さあ、探して、調べて、記録しよう!いざ進め!けものみち探検隊!

・開催期間:7月15日(土)~9月3日(日) ※休館日/月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)
・時間:9:30~17:00
・会場:和歌山県立自然博物館 レクチャールーム

※各施設のアドバイス訪問の詳細は、子供の科学8月号別冊付録「生き物観察自由研究BOOK」P22を確認してね。

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