私たちの水まわりを支えて100年! 「なんとかせにゃあクロニクル―伊奈製陶100年の挑戦―」を見に行こう【4/13(土)~2025/3/25(火)、愛知県】

愛知県のINAXライブミュージアムでは、4月13日(土)から2025年3月25日(火)まで、1924年に設立した伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)に至るまでの100年の歴史を振り返る展示を開催。これまでに生み出されたさまざまな製品や技術をたっぷり紹介するよ。私たちの水まわりを便利にしてきた画期的な発明の数々を見に行こう!

 愛知県常滑市で設立した伊奈製陶(後のINAX)は、2024年に100周年を迎える。設立当初は土管やタイル製造を主な事業としながらも、さまざまな新製品の開発に挑み、戦後は水まわりに関わる商品群へと展開。私たちの身近にもある数々の製品が生み出されたよ。

 会場では、年表とともに、技術の発展や画期的な製品の発明などを振り返るよ。展示される実資料は100点以上! 家族で足を運んだら、「懐かしい」、「全然知らない!」など会話が弾むんじゃないかな?

バランス釜(ポリセット)
1981(昭和56)年 W980×700×H1030㎜ LIXIL蔵
撮影:尾鷲陽介

 戦後の伊奈製陶のスターアイテムである「バランス釜」。当時注目されていた、軽くて施工が楽な新素材・FRPに着目して、試行錯誤した結果生み出された商品だ。

サニタリイナ61
国産初の温水洗浄機能付便器
1967(昭和42)年 W470×D800×H830㎜ LIXIL蔵
撮影:尾鷲陽介

 国産初の温水洗浄機能付便座が発売されたのは、1967年のこと。今では当たり前の機能だけど、当時はどんなふうに受け止められたんだろう?

 水まわりの技術が他分野に応用されることも。FRPのさびない特性と、浴槽づくりで培った技術と経験で開発された「パラボナアンテナ」。

パラボナアンテナとチューナー
1988(昭和63)年頃
アンテナ W360×D600×H540㎜
チューナー W340×D320×H65㎜ LIXIL蔵
撮影:尾鷲陽介

 こちらは事業としては継続しなかったそうだけれど、こういった挑戦が技術の発展につながり、私たちの便利な生活にも役立っていくんだね。伊奈製陶にはじまる「なんとかせにゃあ」と挑み続けるチャレンジ精神を体感しよう!


イベント名企画展「なんとかせにゃあクロニクル―伊奈製陶100年の挑戦―」
会期2024年4月13日(土)~2025年3月25日(火)
会場INAXライブミュージアム
住所愛知県常滑市奥栄町1-130
開館時間10時~17時 ※入館は16時30分まで
休館日水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
入館料小・中学生/250円、高・大学生/500円、一般/700円
問い合わせ0569-34-8282
公式サイトhttps://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/inaseito/

 

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