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チカラくんとはじめる MESHでアイディアものづくり

応用レシピ
自分だけの暗証コードをつくろう!

協力/ソニー株式会社 文・構成/塩野祐樹 イラスト/有留ハルカ

『子供の科学』2017年4月号28ページからの「MESHでアイディアものづくり」に掲載された「動きで作動する防犯ブザー」の続きだよ。本誌に掲載された「自分だけの暗証コード」のレシピを詳しく解説するぞ。

協力/ソニー株式会社 文・構成/塩野祐樹 イラスト/有留ハルカ

これが、「自分だけの暗証コード」のレシピだ。動きタグを「上」→「裏」→「下」の順番で向きを変えないと、音と光が止まらないしくみだよ。では、そのしくみを説明していこう。

レシピは、電源出力をオンにする部分(①)と、オフにする部分(②)に分けられる。オンにする部分は、動きタグが振られたら電源出力をオンにするしくみになっている。コレは簡単だね。では、肝心の電源をオフにするしくみを見てみよう。

図2

電源をオフにするしくみは、全体が4つに分かれている。最初の3つが動きタグの向きを判定する部分、最後の1つが電源をオフにする部分だ。

まずは、動きタグの向きを判定する部分を見てみよう。動きタグの「向きが変わったら」は、表、裏、左、右、上、下の6つの向きが設定できる。

そこで、動きタグの「向きが変わったら」をすべての向きについて用意して、正しい向きをカウンタータグの「カウント」に、それ以外の向きを「リセット」につなげている。

1つめ(②-1)では、正しい向きである「上」をカウンタータグの「カウント」につなげて、それ以外の向きは「リセット」につないでいる。最初のカウンタータグは、カウント数を「1」に設定しているので、正しい向きが入力されると、次のカウンターに信号が送られるようになっている。

2つめ(②-2)と3つめ(②-3)は同じしくみだ。しかし、②-1とは手順が違う部分が2つある。
ひとつは、正しい向き(2つめでは裏)からも、カウンタータグのリセットに線をつないでいること。リセットにつなぐ線には間にタイマータグをつなぎ、1秒待つように設定している。
もうひとつは、カウンタータグはカウント回数を「2」に設定していることだ。

最後の②-4が、電源をオフにする設定だ。
3つめのカウンターにGPIOタグをつなぎ、電源出力をオフに設定する。さらにスピーカータグをつなぎ、拍手の音を選択する。これで、動きタグを上→裏→下の順番で動かすと、電源出力がオフになり、ブザーとLEDが止まるよ。

やってみよう

テーブルなど水平な場所を使って、動きタグを上→裏→下と動かすとLEDとブザーが止まるゾ。これで防犯ブザーの出来上がり!

MESHのロジック機能であるカウンタータグと、動きタグを組み合わせて、動きタグがある向きならカウントする、違う向きだとカウントをリセットする、というしくみをつくったよ。そうすることで、決められた向きに正しい順序で変えることで何かの動作をさせるという、暗証コードのような機能がつくれたんだ。

注意
動きタグの向きを設定するときは、裏→表など、180°回転しなければいけない向きは避けるようにしよう。向きを変えている途中で、他の向きを検知してしまうためだ。「裏・表」、「上・下」、「左・右」が連続しないように設定しよう。

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