夏休み自由研究スペシャル 子供の科学がキミにぴったりの自由研究をおしえるよ!

実験したい!

スグできるお手軽実験 佐倉美穂

炭にまつわる3つの実験を紹介!

「節電」が叫ばれる夏、みんなはどんな夏休みを過ごしているかな? この夏休み、昔から利用されている身近なエネルギー、炭について考えてみない? 炭って聞いて思いつく物は何だろう? パンや魚が焦げて炭になっちゃった、という料理の失敗もあるけれど、燃料としての炭、脱臭剤としての炭、カイロに入っている炭、浄水器に使われている炭……他にもたくさんの利用法があるんだ。それに、なんと炭で発電もできちゃうんだよ。

ここでは難易度別に、炭にまつわる3つの実験を紹介するよ。少年科学者を目指すキミ、自由研究で1等賞を狙うキミは、3つすべてを実験して「炭」という物質を深く考えた大作にチャレンジしてほしい。また、どれか1つだけチャレンジする人も、すべての実験を読んでみてね。知らなかった炭の面白さがわかるゾ。

自分で炭をつくる!

「炭ってなんだ!?」がわかる
身近なものをかっこいい炭にしちゃうよ!
自分でつくれば、炭の正体も見えてくるね。

やってみよう

用意するもの

●炭にしたいもの
(今回は松ぼっくり、ドングリ、エンドウ豆、わりばし。いろんな野菜や果物に挑戦してみよう!)
●アルミや鉄の缶
●アルミホイル
●つまようじ
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    上が開いているアルミや鉄の缶に、炭にしたいものを入れる。

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    アルミホイルで缶の上をおおい、横をしっかりと握って缶にはりつけ、つまようじで上に穴を開ける。

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    そのままコンロで熱する。もし道具があるなら、外に松ぼっくりを拾いに行って、持ち歩けるコンロで実験しても面白そう! キャンプのときにご飯を炊くはんごうを使ってもいいね。

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    火にかけると穴から煙が出てくるよ。その煙に火を近づけると、燃えた!これは缶の中で蒸し焼きになっているものから、水蒸気と一緒に燃える物質も飛んでいくからなんだ。

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    黒く光る炭が完成! かざってもかっこいいぞ!!

  • ○まとめ この炭は植物などを蒸し焼きにして、水素や酸素と反応できなかった炭素だけが残った物なんだ。だから炭には細かくたくさんの穴があり、また、燃やすと煙の出ない良い燃料になる。他にも石炭などいろいろな炭があって、さまざまな方法で使われているんだ。

安全上の注意

安全のためにいくつか注意することがあります。以下にあげておきますので、しっかり守ってください。  

実験は子供だけでやってはいけません。必ず、大人に見てもらったり、手伝ってもらうこと。
準備などで刃物やとがった道具を使うときは、けがに充分注意すること。無理だと思ったら大人に手伝ってもらうこと。
お湯や火を使う場合は、やけどに充分注意すること。特に火を使う場合には、まわりに燃える物がない場所で、火事に注意して行い、消火用の水などを必ず用意すること。
できた物は、たとえおいしそうに見えても食べ物・飲み物ではないので、絶対に口に入れないこと。
ゴミの始末や後片付けをきちんとすること。

子供の科学8月号では 別冊付録 身近な生き物研究ガイドブック、バナナで紫外線の正体をあばく実験などおもしろい自由研究ネタが満載!

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