学校の理科では、物質は「気体」「液体」「固体」の3つの状態をとる…と、習います。では、ここに取り出しましたるあやしげな物質。机に落とせばご覧のようにはずみます。でも、コップの上に置けばどろりと流れ出す…と、これはいったい「何」体なのでありましょうや?
学校の理科では、物質は「気体」「液体」「固体」の3つの状態をとる…と、習います。では、ここに取り出しましたるあやしげな物質。机に落とせばご覧のようにはずみます。でも、コップの上に置けばどろりと流れ出す…と、これはいったい「何」体なのでありましょうや?
用意するもの
コップ半分の水に、PVAと書いてある洗濯のりを同じ分量だけ入れて、割りばしなどでよくまぜる。あまり泡立たないように。
別のコップにホウ砂を大さじ2~3杯入れ、コップ半分ぐらいの水を加えて良くかき混ぜておく。
左が洗濯のりと水をまぜたもの。右がホウ砂をとかしたもの。
ホウ砂は完全にはとけきらないので、上ずみだけを使う。
チャック付きビニール袋に、水と混ぜた洗濯のりと、ホウ砂をとかした上ずみ大さじ2~3杯を入れて…。
中によぶんな空気がはいらないように、前後から押さえながら袋をとじ、チャックをしめる。
2種類の液体が完全に混ざるように、袋の上からもむ。袋に入れてからは、あまり時間をおかずに作業すること。
全体が固まってきたら、チャックを開けて袋から取り出そう。ばらばらにちぎれてしまっても、後で合体できるのでOKだ。
手のひらで軽く丸めれば、でろでろ物質の完成。1で水に絵の具をまぜれば、色つきになる。
完成!!
この物質はいったい何?
洗濯のりに含まれるPVAは、細長い分子でできている。ホウ砂は、PVA分子の間に橋を架けるように結びつくんだ。そしてこの網の目に水が入り込むと、このような、「固まりだけど流れる」物質になるわけ。
安全のためにいくつか注意することがあります。以下にあげておきますので、しっかり守ってください。