夏休み自由研究スペシャル 子供の科学がキミにぴったりの自由研究をおしえるよ!

実験したい!

サイエンスマジック 山村紳一郎

オドロキ!の教訓マグカップ

さーて、お立ち会い。一見、普通のこのマグカップ。実は、人間の欲望をいましめるという、偉大なるカップなのであります。その証拠に、ほれ、水を注ぎます。で、もっと!もっと!と欲張っていると…見る間に中身がこぼれだし、すべて流れ出てしまうのでありました。


ジャーン

やってみよう

用意するもの

・プラスチックのマグカップ ・曲がるストロー ・キリ(またはドリル) ・はさみ ・セロハンテープ ・接着剤
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    カップの底のヘリの近くに、キリで穴をあける。細いヤスリなどを使って、ストローがギリギリで通るぐらいの大きさに穴を広げる。

  • 1

    ドリルが使える人は、その方が工作が楽だ。ただし、少し細めの刃を使うこと。穴が大きすぎると、水漏れしやすくなるからだ。

  • 1

    一方、曲がるストローをつぶれないように折りまげ、元にもどらないようにセロハンテープなどでとめたものをつくる。

  • 1

    カップの底に穴にストローの先を通し、接着剤かテープを使ってとめる。カップの持ち手のところに寄せておくと見えにくい。

  • 1

    外に突きだしているストローの余った部分を切り取る。なお、穴の部分が水漏れしやすいので、接着剤でかためておくと良い。

  • 中はこうなっていた!!

    中にサイホンのしくみが入れてあった
    入れた水がストローの曲がった部分までくると、ストローがサイホンになって流れ出すしくみだ。

なぜ中身がこぼれ出したのか?

■中にサイホンのしくみが入れてあった

このマジックのストローのように、曲がった管の中に空気がはいっていないと、水は低い方へ続けて流れる。これがサイホンのしくみで、水面が入り口の高さに下がるまで流れ続ける。

安全上の注意

安全のためにいくつか注意することがあります。以下にあげておきますので、しっかり守ってください。  

実験は子供だけでやってはいけません。必ず、大人に見てもらったり、手伝ってもらうこと。
準備などで刃物やとがった道具を使うときは、けがに充分注意すること。無理だと思ったら大人に手伝ってもらうこと。
お湯や火を使う場合は、やけどに充分注意すること。特に火を使う場合には、まわりに燃える物がない場所で、火事に注意して行い、消火用の水などを必ず用意すること。
できた物は、たとえおいしそうに見えても食べ物・飲み物ではないので、絶対に口に入れないこと。
ゴミの始末や後片付けをきちんとすること。

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